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アメリカンフットボール選手、クォーターバック (1988 - ) ウィキペディアから
ジョン・マシュー・スタッフォード(John Matthew Stafford, 1988年2月7日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州タンパ出身のプロアメリカンフットボール選手。NFLのロサンゼルス・ラムズに所属している。ポジションはクォーターバック。
Matthew Stafford | |||||||||||||||
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ロサンゼルス・ラムズでのスタッフォード (2023年) | |||||||||||||||
ロサンゼルス・ラムズ #9 | |||||||||||||||
ポジション | クォーターバック | ||||||||||||||
生年月日 | 1988年2月7日(36歳) | ||||||||||||||
出身地 |
アメリカ合衆国 フロリダ州タンパ | ||||||||||||||
身長: | 6' 3" =約190.5cm | ||||||||||||||
体重: | 220 lb =約99.8kg | ||||||||||||||
経歴 | |||||||||||||||
高校 | ハイランドパーク高等学校 | ||||||||||||||
大学 | ジョージア大学 | ||||||||||||||
NFLドラフト | 2009年 / 1巡目全体1位 | ||||||||||||||
所属歴 | |||||||||||||||
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受賞歴・記録 | |||||||||||||||
スーパーボウル制覇(1回) | |||||||||||||||
2021 | |||||||||||||||
プロボウル選出(2回) | |||||||||||||||
2014, 2023 | |||||||||||||||
その他受賞・記録 | |||||||||||||||
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NFL 通算成績 (2022年終了時点) | |||||||||||||||
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Player stats at PFR |
1988年にフロリダ州タンパで生まれる。程なくして父がジョージア大学の大学院に通い始めたため、家族でジョージア州へ移住。その後、テキサス州ダラスへ移り住む。ダラス市内にあるハイランドパーク高校に進学し、ランディ・アレンコーチの指導の下でクォーターバック(QB)として頭角を現す。
1年目から3,161ヤードのパスを通し、38TD、6INTという好成績を残す。高校2年までは野球もプレーしており、高校の野球チームのチームメイトには、現在MLBのロサンゼルス・ドジャースに在籍するクレイトン・カーショウがいた。しかし、2年目のシーズンは1,748ヤード、18TD、11INTと前年度から大きく成績を落としてしまった。そのため、スタッフォードはフットボールと野球の両立を断念し、以降はフットボールに専念する。2005年の夏に膝を痛めるアクシデントがあったが、怪我から復帰後は15試合で4,018ヤードを稼ぎ、38TD、6INTという好成績を収め、チームを全勝でチャンピオンシップ制覇に導いた。最終学年時の活躍により、スタッフォードは一躍全米最優秀QBとして脚光を浴びるようになった[1]。
2006年1月に高校を早期卒業したスタッフォードは、父の母校であるジョージア大学にカレッジフットボールの奨学生として進学。ジョージア大では、練習生を経ずに1年目の途中から先発QBの座を掴み取る[2]。1年目の成績は1,620ヤード、パス成功率53.6%(126/235)、7TD、13INTと、やや低調な数字に終わったが、チック・フィラ・ゲームでは、強豪バージニア工科大学の撃破に貢献し、MVPを受賞している[3]。
2年目のシーズンでは、2,523ヤードのパスを通し、19TD、10INTをマーク。自身の成績を大幅に向上させると共に、チームを11勝2敗の好成績でシュガーボウル制覇に導いた。シーズン9戦目のフロリダ大学戦では、WRモハメド・マッサコイ(2009年ドラフト2順目でクリーブランド・ブラウンズに入団)に自己最長の84ヤードのTDパスを通している。
3年次には成績を更に向上させ、3,459ヤード、25TD、10INTをマーク。チームも順調に勝ち進み、キャピタルワンボウルを制覇。スタッフォードにとっては大学通算3つ目の主要タイトルとなった。大学3年間の通算成績は7,731ヤード、51TDであった。また、大学時代には故障で試合を欠場したことが一度も無く、自身が先発した試合では22勝5敗という高勝率を誇った。「勝てる」、「故障がない」という優秀なQBに求められる条件を満たしていたスタッフォードは、最終学年を待たずしてNFLドラフトの全体1位指名候補となった[3]。
2009年のNFLドラフトでは、前年に16戦全敗のデトロイト・ライオンズが全体1位でスタッフォードを指名した。この際、LBアーロン・カリーの指名を望んでいると見られるライオンズファンからのブーイングも起きた[4]。事前交渉によって前年のマット・ライアン(アトランタ・ファルコンズ)の6年総額7,200万ドルを超える6年総額7,800万ドルという超大型契約[5] が成立していたため、ドラフト当日の全体1位指名発表の際には、興を削がれたファンからブーイングが沸き起こった[6]。またCMに有名人をあまり起用してこなかったユニリーバにステイシー・キーブラー以来となるスポーツ選手として起用され、AxeのCMへの出演契約を結んだ[7]。
プロボウルでプレーしたQBを37年間出していないライオンズにとって、スタッフォードは待望のスターQB候補として期待された。当初エースQBにはベテランのダンテ・カルペッパーが起用されると見られていたが[8][9]、9月13日のシーズン開幕戦直前になってエースQBとして起用することがチームから発表された[10]。
新人QBとしては1968年のグレッグ・ランドリー以来となる開幕戦先発を果たしたニューオーリンズ・セインツ戦ではパス37回中16回の成功で205ヤードを投げインターセプト3回と散々だったが1ヤードのTDランをあげた。第2週のミネソタ・バイキングス戦でカルビン・ジョンソンにプロ入り後初のタッチダウンパスを投げた。第3週のワシントン・レッドスキンズではパス36回中21回の成功で241ヤードを投げ1タッチダウンをあげる活躍を見せて、連敗を19でストップ、チームに2007年12月23日以来となる勝利をもたらした[11]。第4週のシカゴ・ベアーズ戦でサックされた際にひざを痛めて続く2試合に欠場した。
11月22日のクリーブランド・ブラウンズ戦では左肩を負傷しながら[12]、NFL新人記録となるパス422ヤードを獲得、NFLの新人史上ダン・マリーノに次いで2人目となる5TDパスを投げてチームに2勝目をもたらした[13]。この活躍でその週のNFC最優秀攻撃選手[14]、最優秀新人選手に選ばれた[15]。この年10試合に出場し、2,267ヤードを獲得、13TD、20INTの成績を残した。
2010年、開幕戦のシカゴ・ベアーズ戦で右肩を負傷退場[16]、第7週まで戦列を離脱した[17]、その後またも右肩を負傷し[18]、わずか3試合の出場に終わったが535ヤードを獲得、6TDに対して1INT、QBレイティングは91.3の数字を残した[19]。
2011年1月に右肩の手術を行った[20]。3月24日には投球練習を開始した[19]。この年、開幕からカルビン・ジョンソンとの間でタッチダウンを量産した。第2週のカンザスシティ・チーフス戦では4TDパスを投げて48-3で圧勝した[21]。第3週のミネソタ・バイキングス戦では20点差から逆転勝利し[22]、敵地メトロドームで1997年以来14年ぶりに勝利した[23]。第4週のダラス・カウボーイズ戦では24点差からの逆転勝利にチームを導き[24]、第5週でも勝利し、1956年以来となる5連勝を果たした[25]。第16週のサンディエゴ・チャージャーズ戦で373ヤードを投げて3タッチダウン、シーズン通算獲得ヤードを4,518とし、スコット・ミッチェルの作ったチームのシーズン記録を更新[26]、チームを1999年以来となるプレーオフ出場へ導いた[27]。最終週のグリーンベイ・パッカーズ戦ではパス59回中36回成功、520ヤードを獲得し5TDをあげたが[28]、相手QBマット・フリンが480ヤードを獲得、6TDをあげる活躍を見せて41-45で敗れた[29]ワイルドカードのニューオーリンズ・セインツ戦ではカルビン・ジョンソンへの211ヤードなど、パスで380ヤードを獲得したがディフェンスが崩壊し28-45で敗れシーズンを終えた[30]。この年プロ入り後初めて全試合に先発出場し、5,038ヤードを獲得し41TDをあげた[31][32]。またカルビン・ジョンソンとのホットラインでは96回のパスで1,681ヤードを獲得、チーム記録となる16TDをあげた[33]。
2012年、8月25日のプレシーズンゲームで左手の血管が破裂する負傷をした[34]。第3週のテネシー・タイタンズ戦では負傷し途中交代した[35]。第8週のシアトル・シーホークス戦ではパス49回中34回成功、3TDパス及び1TDラン、残り20秒に逆転TDパスを決めて28-24で勝利した[36]。
第9週にはカート・ワーナーに次いでNFL史上2番目の速さとなる37試合目の先発出場でパス通算10,000ヤードを達成した[37]。この年、パス4,967ヤード、20TD、17INTの成績を残した。
2021年1月31日、ドラフト権やジャレッド・ゴフなどを含めた複数選手を含むトレードによって、ロサンゼルス・ラムズに移籍[39]。このシーズン、チームを地区優勝に導き、自身初となるプレーオフでの勝利をあげた。さらに勝利を重ねてチームを第56回スーパーボウルに導いた[40]。当日の試合は、第3クォーター中に左足首を負傷しながらも、第4クォーター終盤にクーパー・カップへの逆転勝ち越しタッチダウンパスを決め、23-20の勝利に導き、チーム2度目のスーパーボウル制覇をもたらした[41]。
強肩が最大の魅力で、密集地にも速いボールを投げる地肩を持つ。リリースも素早く、クイックリリースからも長距離パスを投げることが出来る[2]。体格こそプロのQBの中では平均的だが、優れた身体能力も兼ね備え、ジェイ・カトラーに似たタイプのQBだと評価されている[42]。40ヤード走4.8秒の脚力を持つ[3]。パスラッシュの交わし方、視野の広さ、冷静さ、リーダーシップも高く評価されている[2]。そして、“勝てるQB”であることや、大学時代に毎年成績を向上させた成長力もスタッフォードの評価を高めている[3]。
高額での契約に対し「過大評価」とする意見もあったが、ライオンズのマーティン・メイヒューGMはスタッフォードの長所として、「強肩、オーソドックスなスタイル、ゲームに対するインテリジェンス、道徳観と情熱、練習熱心さ」を挙げた[6]。
年度 | チーム | 背 番 号 | 試合 | パス | ラン | サック | ファンブル | |||||||||||||
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出場 | 先発 | 成功 回数 | 試投 回数 | 成功 確率 | 獲得 ヤード | 平均 獲得 ヤード | TD | Int | レイテ ィング | 試行 回数 | 獲得 ヤード | 平均 獲得 ヤード | TD | サック 数 | サック ヤード | ファン ブル数 | ロスト | |||
2009 | DET | 9 | 10 | 10 | 201 | 377 | 53.3 | 2,267 | 6.0 | 13 | 20 | 61.0 | 20 | 108 | 5.4 | 2 | 24 | 169 | 4 | 1 |
2010 | 3 | 3 | 57 | 96 | 59.4 | 535 | 5.6 | 6 | 1 | 91.3 | 4 | 11 | 2.8 | 1 | 4 | 36 | 2 | 1 | ||
2011 | 16 | 16 | 421 | 663 | 63.5 | 5,038 | 7.6 | 41 | 16 | 97.2 | 22 | 78 | 3.5 | 0 | 36 | 257 | 5 | 1 | ||
2012 | 16 | 16 | 435 | 727 | 59.8 | 4,967 | 6.8 | 20 | 17 | 79.8 | 35 | 126 | 3.6 | 4 | 29 | 212 | 6 | 4 | ||
2013 | 16 | 16 | 371 | 634 | 58.5 | 4,650 | 7.3 | 29 | 19 | 84.2 | 37 | 69 | 1.9 | 2 | 23 | 168 | 12 | 4 | ||
2014 | 16 | 16 | 363 | 602 | 60.3 | 4,257 | 7.1 | 22 | 12 | 85.7 | 43 | 93 | 2.2 | 2 | 45 | 254 | 8 | 3 | ||
2015 | 16 | 16 | 398 | 592 | 67.2 | 4,262 | 7.2 | 32 | 13 | 97.0 | 44 | 159 | 3.6 | 1 | 44 | 251 | 4 | 2 | ||
2016 | 16 | 16 | 388 | 594 | 65.3 | 4,327 | 7.3 | 24 | 10 | 93.3 | 37 | 207 | 5.6 | 2 | 37 | 216 | 3 | 2 | ||
2017 | 16 | 16 | 371 | 565 | 65.7 | 4,446 | 7.9 | 29 | 10 | 99.3 | 29 | 98 | 3.4 | 0 | 47 | 283 | 11 | 7 | ||
2018 | 16 | 16 | 367 | 555 | 66.1 | 3,777 | 6.8 | 21 | 11 | 89.9 | 25 | 71 | 2.8 | 0 | 40 | 255 | 6 | 4 | ||
2019 | 8 | 8 | 187 | 291 | 64.2 | 2,499 | 8.6 | 19 | 5 | 106.0 | 20 | 66 | 3.3 | 0 | 18 | 137 | 5 | 3 | ||
2020 | 16 | 16 | 339 | 528 | 64.2 | 4,084 | 7.7 | 26 | 10 | 96.3 | 29 | 112 | 3.9 | 0 | 38 | 254 | 2 | 1 | ||
2021 | LAR | 17 | 17 | 404 | 601 | 67.2 | 4,886 | 8.1 | 41 | 17 | 102.9 | 32 | 43 | 1.3 | 0 | 30 | 243 | 5 | 2 | |
2022 | 9 | 9 | 206 | 303 | 68.0 | 2,087 | 6.9 | 10 | 8 | 87.4 | 13 | 9 | 0.7 | 1 | 29 | 208 | 5 | 3 | ||
2023 | 15 | 15 | 326 | 521 | 62.6 | 3,965 | 7.6 | 24 | 11 | 92.5 | 21 | 65 | 3.1 | 0 | 30 | 205 | 0 | 0 | ||
NFL:15年 | 206 | 206 | 4,834 | 7,649 | 63.2 | 56,047 | 7.3 | 357 | 180 | 91.0 | 411 | 1,315 | 3.2 | 15 | 474 | 3,152 | 78 | 38 |
年度 | チーム | 試合 | パス | ラン | サック | ファンブル | |||||||||||||
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出場 | 先発 | 成功 回数 | 試投 回数 | 成功 確率 | 獲得 ヤード | 平均 獲得 ヤード | TD | Int | レイテ ィング | 試行 回数 | 獲得 ヤード | 平均 獲得 ヤード | TD | サック 数 | サック ヤード | ファン ブル数 | ロスト | ||
2011 | DET | 1 | 1 | 28 | 43 | 65.1 | 380 | 8.8 | 3 | 2 | 97.0 | 2 | 1 | 0.5 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2014 | 1 | 1 | 28 | 42 | 66.6 | 323 | 7.7 | 1 | 1 | 87.7 | 1 | 9 | 9.0 | 0 | 3 | 16 | 2 | 2 | |
2016 | 1 | 1 | 18 | 32 | 56.3 | 205 | 6.4 | 0 | 0 | 75.7 | 3 | 15 | 5.0 | 0 | 3 | 23 | 0 | 0 | |
2021 | LAR | 4 | 4 | 98 | 140 | 70.0 | 1,188 | 8.5 | 9 | 3 | 108.3 | 18 | 42 | 2.3 | 2 | 7 | 42 | 0 | 0 |
2023 | 1 | 1 | 25 | 36 | 69.4 | 367 | 10.2 | 2 | 0 | 120.9 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 10 | 0 | 0 | |
計 | 8 | 8 | 197 | 293 | 67.2 | 2,463 | 8.4 | 15 | 6 | 101.7 | 24 | 67 | 2.8 | 3 | 15 | 91 | 2 | 2 |
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