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デラニー&ボニーのアルバム ウィキペディアから
『ホーム』(Home)は、アメリカ合衆国の夫婦デュオ、デラニー&ボニーが1969年にスタックス・レコードから発表したスタジオ・アルバム。エレクトラ・レコードから発売されたファースト・アルバム『オリジナル・デラニー&ボニー』(1969年)よりも先に制作が始められたが、リリースは本作の方が後になった[3][4]。
『ホーム』 | ||||
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デラニー&ボニー の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1968年2月27日、8月6日-7日、9月13日、1969年7月1日-2日 テネシー州メンフィス スタックス・スタジオ[2] 1968年11月1日 カリフォルニア州ハリウッド スカイヒル・スタジオ[2] | |||
ジャンル | ロック、スワンプ・ロック、ソウル | |||
時間 | ||||
レーベル | スタックス・レコード | |||
プロデュース | ドナルド・ダック・ダン、ドン・ニックス | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
デラニー&ボニー アルバム 年表 | ||||
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全曲とも1968年2月27日から11月1日の間にレコーディングされた。ただし、オリジナルLP収録曲のうち5曲と、アウトテイクとなった「ア・ロング・ロード・アヘッド」及び「オール・ウィ・リアリー・ウォント・トゥ・ドゥ」に関しては、1969年7月にも追加のレコーディングが行われ[5]、この時にホーン・セクション、キーボード、バックグラウンド・ボーカルのパートが録音された[2]。
1968年2月27日に行われた最初のセッションは、ブッカー・T&ザ・MG'sのメンバー4人にアイザック・ヘイズ(キーボード)、ウィリアム・ベル(バックグラウンド・ボーカル)、ホーン・セクションを加えた編成で行われた[2]。続く8月のセッションには、ブッカー・T&ザ・MG'sのうちブッカー・T・ジョーンズを除く3人とアイザック・ヘイズが参加し、9月13日にホーン・セクションが追加された[2]。
11月1日のセッションのみ、ハリウッドでレオン・ラッセル、カール・レイドル、ジミー・カースタインを迎えて行われた[2]。この日は2曲(リマスターCDに収録されたアウトテイクも合わせると4曲)の録音が行われ[5]、その一つ「ピース・オブ・マイ・ハート」はジャニス・ジョプリンの歌唱により大ヒットした曲で、Matthew Greenwaldはオールミュージックにおいて「このヴァージョンは、ジャニス・ジョプリンのヴァージョンの苦悩や傷心を全て持ち合わせており、もちろんスタックス的なダウン・ホーム・ファンクの要素もボーナスとして追加された」と評している[6]。
本作制作時のアウトテイクのうち「ダーティ・オールド・マン」と「ゲット・アワセルヴズ・トゥゲザー」は、エレクトラ・レコード移籍後に再録音され、アルバム『オリジナル・デラニー&ボニー』に収録された。
アルバム・ジャケットは、ミシシッピ州ポントトクにあるデラニー・ブラムレットの生家で撮影され、デラニーとボニーの夫婦、それにデラニーの祖父の3ショットとなっている[2]。
本作はデラニー&ボニーのスタジオ・アルバムの中で唯一、Billboard 200入りを逃した[7]。Richie Unterbergerはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「後のアルバムの方が遥かに広く知られていくが、このレコードは後の作品と比べても、よりソウル寄りでロック色が少ないことを除けば、大きな違いはない」と評している[8]。また、ロバート・クリストガウは本作にB+を付け「エレクトラのアルバム(『オリジナル・デラニー&ボニー』)と並ぶ作品ではない」としながらも「十分に良い」と評している[3]。
2006年にスタックス・レコードから発売されたアメリカ盤リマスターCD(STXCD-8626-2)は、ボーナス・トラックが追加されて16曲入りとなり、曲順も大幅に変更された[9]。一方、2006年7月26日にビクターエンタテインメントから発売された日本盤CD(VICP-63502)では、オリジナル盤の曲順に準じた10曲の後にボーナス・トラック6曲が収録された[10]。
下記のミュージシャンは1969年7月のオーバー・ダビングのみ参加[2]。
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