エタノールアミンリン酸: ethanolamine phosphate、EAPO-リン酸エタノールアミン: O-phosphoethanolamine)またはリン酸エタノールアミン: phosphoethanolamine[3][4]PEA[3][4]は、広く生物界で見られる天然の化合物である。スフィンゴシン-1-リン酸リアーゼにより、脂質メディエーターのひとつであるスフィンゴシン-1-リン酸からエタノールアミンリン酸とtrans-2-ヘキサデセナールを生じる。同様の経路により、スフィンガニン-1-リン酸からも生成される。また、エタノールアミンキナーゼにより、エタノールアミンATPからエタノールアミンリン酸とADPを生じる。エタノールアミンリン酸は、内因性カンナビノイド前駆体であるリン酸アナンダミドの一部でもある[5]

概要 エタノールアミンリン酸, 識別情報 ...
エタノールアミンリン酸
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識別情報
CAS登録番号 1071-23-4
PubChem 1015
ChemSpider 990
J-GLOBAL ID 200907010204147820
DrugBank DB01738
KEGG C00346
MeSH phosphorylethanolamine
ChEBI
ChEMBL CHEMBL146972
特性
化学式 C2H8NO4P
モル質量 141.063 g/mol
外観 白色粉末
酸解離定数 pKa pKa1 = 5.61
pKa2 = 10.39[1]
pKa1 = 1.0
pKa2 = 5.9
pKa3 = 11.0 [2]
薬理学
排泄 尿
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
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大うつ病患者では脳脊髄液中のエタノールアミン濃度が低下しているとの報告がある[6]。ヒトの血漿中濃度は約2~5 μMである。大うつ病において血漿中エタノールアミン濃度が低下しているとの報告がある[7]

アメリカでは、カルシウム塩の形でサプリメントとして販売され、効能として細胞膜の強化が謳われている。

pKa値は5.61および10.39[8]

脚注

関連項目

参照文献

外部リンク

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