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ベスブ石(ベスブせき、vesuvianite、ベスビアナイトとも)は、鉱物(ケイ酸塩鉱物)の一種。名前は最初に発見されたイタリアのベスビオ火山に由来する。別名のアイドクレーズ(idocrase)は、ギリシャ語の"Eidos"(見かけ)と"Krasis"(混交)にちなんでルネ=ジュスト・アユイにより命名されたもので、結晶の形がジルコンなどと紛らわしいことによる。
スカルン中に含まれる代表的鉱物で、共生する柘榴石に似ている。
含有する元素により多彩な発色を示すことから、数多くの別名が付けられている。そのうち、銅を含むシプリンと、ホウ素を含み、光学的性質が異なるウィルアイト(旧称:ビリュイ石 Viluite)は独立種に昇格した。これらを含むベスブ石グループ[1]は2019年に定義され、10種が認められているが、組成が酷似しているため区別するには詳細な分析が必要となる。
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