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『ブレイズメス1990』(ブレイズメス イチキュウキュウゼロ)は海堂尊の長編小説。『小説現代』(講談社)2009年9月号から2010年4月号まで『ブレイズメス1991』のタイトルで連載され、『ブレイズメス1990』に改題のうえ2010年7月16日に単行本が同社より刊行された[1]。2012年5月15日に講談社文庫版が刊行された[2]。
ブレイズメス1990 | ||
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著者 | 海堂尊 | |
発行日 | 2010年7月16日 | |
発行元 | 講談社 | |
ジャンル | 医療 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 上製本 | |
ページ数 | 339 | |
前作 | ブラックペアン1988 | |
次作 | スリジエセンター1991 | |
公式サイト | ブレイズメス1990 | |
コード | ISBN 978-4-06-216313-2 | |
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2024年7月期に、TBS系日曜劇場にて『ブラックペアン シーズン2』のタイトルでテレビドラマ化された。
著者の作品群「桜宮サーガ」の登場人物・世良雅志の研修医1年目のころを描いた『ブラックペアン1988』から2年後を描いた続編。「バブル三部作」の第2作。1990年の東城大学医学部付属病院を舞台に、一人の天才心臓外科医・天城雪彦の存在が主人公・世良と東城大に波乱を引き起こす。
著者はノンフィクション小説『外科医 須磨久善』を執筆した際に自由に描けなかったことが本作の執筆の契機と語っている。執筆にあたり、モナコでの取材も行っている[3]。
本作の結末は、執筆中に1990年で話を区切った方が最善と考え、悩んだ末に物語を1991年まで進めずに区切っている[3]
国際学会に出席する垣谷に同伴してフランスのニースに降り立った世良。世良には院長の佐伯から学会に出席する心臓外科医・天城雪彦にメッセージを届けるという特命を帯びていた。
学会をドタキャンした天城を探しにカジノに足を運んだ世良は天城を見つける。メッセージは佐伯の構想である心臓手術専門の病院建設のため総合外科学教室に招聘する旨のものだったが、金を至上とし自分の手術を受けさせるために患者にギャンブルをさせる天城は東城大学医学部全体の根底を揺るがしかねない存在だった。それでも天城の手技に引き込まれた世良は特命を果たすため、天城とのギャンブルの末に天城を説得することに成功する。
その後、東城大学医学部に招聘された天城は、心臓手術専門の病院「スリジエ・ハートセンター」の着手を表明し、高階をはじめとした医師達と険悪な雰囲気となるが、世良は佐伯の命で天城の身の回りの世話役となる。さらに天城は次なる大きな一手を仕掛けるため、自ら確立した術式である“ダイレクト・アナストモーシス”を東京国際学会での公開手術で披露することを宣言する。天城が自身を快く思わない反対分子を抑え込んだ末に、東城大学医学部の運命を賭けた公開手術が始まった。
『ブラックペアン シーズン2』のタイトルで本作と次作『スリジエセンター1991』を原作[注 1]に、2024年7月7日から9月15日までTBS系「日曜劇場」枠でテレビドラマ化された。主演は二宮和也[4]。前半5話はブレイズメス編、後半5話はスリジエセンター編となる。
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