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『ブリューゲルの動く絵』(ブリューゲルのうごくえ、The Mill and the Cross)は、2011年のポーランド・スウェーデン合作の歴史映画。監督はレフ・マイェフスキ、出演はルトガー・ハウアーとマイケル・ヨークなど。16世紀フランドル絵画の巨匠ピーテル・ブリューゲルの代表作の1つ『ゴルゴタの丘への行進』(1564年)の世界を実写とCGで再現した体感型アートムービーである[3]。また、マイケル・フランシス・ギブソンの著書『The Mill and The Cross』から着想を得ている[4]。
ブリューゲルの動く絵 | |
---|---|
The Mill and the Cross | |
監督 | レフ・マイェフスキ |
脚本 |
マイケル・フランシス・ギブソン レフ・マイェフスキ |
製作 | レフ・マイェフスキ |
製作総指揮 | アンゲルス・シレジウス |
出演者 |
ルトガー・ハウアー マイケル・ヨーク シャーロット・ランプリング |
音楽 |
レフ・マイェフスキ ヨゼフ・スカルツェク |
撮影 |
レフ・マイェフスキ アダム・シコラ |
編集 |
エリオット・エムス ノルベルト・ルジク |
製作会社 |
Silesia Film ポーランド・テレビ 他 |
配給 | ユーロスペース=ブロードメディア・スタジオ |
公開 |
2011年3月18日 2011年12月17日 |
上映時間 | 96分 |
製作国 |
ポーランド スウェーデン |
言語 |
英語 スペイン語 |
製作費 | €1,100,000[1] |
興行収入 | $1,116,180[2] |
2011年のサンダンス映画祭で初上映され[5]、同年の第10回サンフランシスコ映画批評家協会賞では特別賞を受賞した。
16世紀のフランドル地方(現在のベルギー)の農村にいつも通りの朝が来る。仲睦まじい若夫婦は子牛を売りに出かける。切り立った岩山の上に立つ風車小屋の風車守の家族は小麦を挽く。長閑に見える村の人々の生活の一方で、支配者は異端者を残酷に迫害しており、若夫婦の夫は晒し者にされて殺される。村の様子をスケッチしていた画家のブリューゲルは、友人で美術品収集家である裕福な商人ヨンゲリンクから、この悲惨な様子を描けるかと挑戦的な問いを受ける。それに応えたブリューゲルが、風車守に合図して風車を止めると、目の前の光景がピタリと動きを止める。そのフランドルの風景の中に、十字架を背負わされ、ゴルゴタの丘に連れて行かれるキリストと、その母マリアの姿があった。風車が回り出し、再び人々が動き出すと、目の前で聖書の物語「十字架を担うキリスト」の光景が再現される。夜が明け、いつも通りの朝が来ると、村の人々は普段と変わらぬ生活を送る。
こうして描かれたブリューゲルの『ゴルゴタの丘への行進』は今、ウィーンの美術史美術館に展示されている。
Rotten Tomatoesによれば、42件の評論のうち高評価は79%にあたる33件で、平均点は10点満点中7.41点となっている[6]。 Metacriticによれば、17件の評論のうち、高評価は15件、賛否混在は2件、低評価はなく、平均点は100点満点中80点となっている[7]。
第10回サンフランシスコ映画批評家協会賞特別賞受賞。
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