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フォード財団(フォードざいだん、英語: Ford Foundation)とは、米国のフォード・モーターのエドセル・フォードとヘンリー・フォードが1936年に設立した財団で、資産規模は全米第2位[3]の121億ドルであり、2015年度は1570事業に対して約6億1061万ドルの補助を行った[4]。
フォード財団はすべての人間には「内在的な尊厳」があると考えており、「貧困と不公正を減らし、民主主義の価値を増進させ、国際協調を推進し、人類の偉業を進め」なければならないと考えている。そのためには社会運動が必要だが、社会運動は「個人のリーダーシップ、強い組織、革新的で時としてハイリスクなアイデア」が必要である。そのため財団は「個人への投資と組織作り、新しいアイデアの支援」を行ってきた[5]。
2016年現在のフォード財団の目標は「不平等への挑戦」である[6]。財団は不平等の原因は公正さ・寛大さ・包摂性などを侵害する「凝り固まった文化的な物語」、機会と結果の不平等を拡大する「経済的な規則」、政府の意思決定と資源に対する「政府への不平等なアクセス」、教育や天然資源のような「生存に欠かせない公共財に対する投資・保護の失敗」、女性・人種・民族・少数派カーストに対する「がんこな偏見と差別」にあると考えている。これに対抗するために財団は「市民的社会参画と政府」「想像性と表現の自由」「公平な開発」「性別・人種・民族的な公正」「包摂的な経済」「インターネットの自由」「青少年の機会と学習」という7つの任務を設定し[6]、2016年8月現在は181事業に対して約9999万ドルの補助を行っている[4]。このうち最も補助金が多いのは「公平な開発」(37事業・約1801万ドル)であり、オレゴン州ポートランドのNational Community Land Trust Network(共同体土地信託)に対して約217万ドルを提供している[4]。2番目に補助金が多いのは「包摂的な経済」(23事業・約1043万ドル)であり、ウィスコンシン州ミルウォーキーのFamily Values at Work: A Multi-State Consortium, Inc(有給病気休業や病気離職者に対する支援)に約225万ドルを提供している[4]。三番目に補助金が多いのは、「性別・人種・民族的な公正」(24事業・約864万ドル)であり、カリフォルニア州のForward Together(性と生殖に関する健康と権利の支援)に約80万ドルを提供している[4]。
なお2015年度は1570事業に対して約6億1061万ドル、2014年度は1636事業に対して6億4756万ドルの補助を行った[4]。
フォード財団はアメリカ合衆国の他に中南米(アンデス地域、メキシコと中央アメリカ、ブラジル)、アジア(中華人民共和国、インド・ネパール・スリランカ、インドネシア)、アフリカ(中東と北アフリカ、南アフリカ、東アフリカ、西アフリカ)で活動している[7]。
年度 | 団体 | 金額 | 説明 |
---|---|---|---|
2006 | 日本国際交流センター | 60万ドル | |
2006 2007 2015 | ジャパン・ソサエティー | 約13万ドル | 合計。日米の相互理解の支援 |
2008 | 国際経済研究所 | 10万ドル | 日本の金融統治の状況 |
2009 | 全米日系人博物館 | 20万ドル | 改築 |
2009 | ハートマウンテン・ワイオミング財団 | 25万ドル |
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