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フィリップ・エドゥアール・レオン・ヴァン・ティガン(Philippe Édouard Léon Van Tieghem、1839年4月19日 – 1914年4月29日)は、フランスの植物学者、菌学者である。
ノール県のバイユールに生まれた。1856年にバカロレアを取得し、高等師範学校で学んだ。一級教員資格(アグレガシオン)を得た後、パルトゥールの研究所で働いた。菌類の培養の研究などを行い、顕微鏡で菌子体の成長が観察できる、ヴァンティガン・セル(Van Tieghem cell)と呼ばれるようになった装置を考案した。
1864年に発酵の研究で博士号を得て、2年後博物学の博士号を得た。1873年から1886年の間、エコール・サントラル・パリで教え、1878年から1914年の間はパリ自然史博物館の教授も務めた。1899年から1914年の間はパリ農業研究所の研究員も務めた。1871年にパリ衛生学会(Société philomathique de Paris)の会員となり、1876年にフランス科学アカデミーの会員に選ばれた。
ユリウス・フォン・ザックスと並んで植物生理学の分野の先駆者であり、ザックスの著書の翻訳も行った[1]。1876年にブラストミセス症(ギルクリスト病)を起こす真菌の記述を初めておこなった。
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