ファイヨー・オン・ザ・バイユー

ネヴィル・ブラザーズのアルバム ウィキペディアから

ファイヨー・オン・ザ・バイユー[注釈 1]』(Fiyo on the Bayou)は、アメリカ合衆国R&Bグループ、ネヴィル・ブラザーズ1981年A&Mレコードから発表した2作目のスタジオ・アルバム

概要 『ファイヨー・オン・ザ・バイユー』, ネヴィル・ブラザーズ の スタジオ・アルバム ...
『ファイヨー・オン・ザ・バイユー』
ネヴィル・ブラザーズスタジオ・アルバム
リリース
録音 ルイジアナ州ボガルーサ スタジオ・イン・ザ・カントリー
ルイジアナ州ニューオーリンズ シー・セイント・スタジオ
ニューヨーク アトランティック・スタジオ
ジャンル R&Bソウル、ニューオーリンズ・ファンク
時間
レーベル A&Mレコード
プロデュース ジョエル・ドーン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 166位(アメリカ[1]
ネヴィル・ブラザーズ アルバム 年表
ネヴィル・ブラザーズ
(1978年)
ファイヨー・オン・ザ・バイユー
(1981年)
ネヴィライゼーション
(1984年)
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背景

収録曲のうち2曲は、アート・ネヴィルが所属していたミーターズの曲のリメイクで、「ヘイ・ポッキー・ウェイ」はアルバム『Rejuvenation』(1974年)に「Hey Pocky A-Way」というタイトルで収録されており[2]、「ファイヤー・オン・ザ・バイユー」は1975年にリリースされた同名アルバムからの曲である[3]アーロン・ネヴィルは、それに関して「これらの曲をもっと多くの人々に聴いてほしかった」とコメントしている[4]

「ブラザー・ジョン」は、ヒューイ・"ピアノ"・スミスのクラウンズで活躍したシンガーでありマルディグラ・インディアンのビッグ・チーフでもあった"スカーフェイス"・ジョン・ウィリアムズを追悼してシリルが書き、ワイルド・チャピトゥーラスのデビュー作『The Wild Tchoupitoulas』(1976年)で演奏されたもの[5]

「モナ・リザ」はナット・キング・コールの歌唱で大ヒットした曲のカヴァー。本作のレコーディングに当たって、ネヴィル・ブラザーズのファンだったベット・ミドラーがプロデューサーのジョエル・ドーンを紹介したという経緯があり[4][6]、本作ではミドラーに捧げる歌として取り上げられた。

「ファイヤー・オン・ザ・バイユー」と「シッティング・イン・リンボー」ではシシー・ヒューストンがボーカル・アレンジを担当し、娘のホイットニー・ヒューストンと共にバックグラウド・ボーカルで参加している[7]

反響・評価

本作はBillboard 200で166位に達し、バンド初の全米チャート入りを果たした[1]。本作からは「シッティング・イン・リンボー」がシングル・カットされたが[8]、シングルの方はチャート入りを果たせなかった[1]

音楽評論家のロバート・クリストガウは本作にB+を付け「ジャック・ニッチェがプロデュースした前作と違い、このアルバムはガンボのような響きで、魂は上向きになり肉体は抗えない」と評している[9]。また、キース・リチャーズは本作を、1981年に発表された最高のアルバムの一つと評した[4]。『ローリング・ストーン』誌が選出した「1980年代のベスト・アルバム」では66位にランク・イン[4]

収録曲

  1. ヘイ・ポッキー・ウェイ "Hey Pocky Way" (Art Neville, George Porter, Joseph Modeliste, Leo Nocentelli) – 4:13
  2. スウィート・ハニー・ドリッパー "Sweet Honey Dripper" (Art Neville) – 5:18
  3. ファイヤー・オン・ザ・バイユー "Fire on the Bayou" (Art Neville, Cyril Neville, G. Porter, J. Modeliste, L. Nocentelli) – 5:18
  4. テン・コマンドメンツ・オブ・ラヴ "Ten Commandments of Love" (Marshall Paul) – 3:45
  5. シッティング・イン・リンボー "Sitting in Limbo" (Guilly Bright-Plummer, Jimmy Cliff) – 4:14
  6. ブラザー・ジョン/アイコ・アイコ "Brother John / Iko Iko" (Cyril Neville, Earl King) – 5:36
  7. モナ・リザ(ベット・ミドラーに捧ぐ) "Mona Lisa" (Jay Livingston, Ray Evans) – 3:46
  8. ラン・ジョー "Run Joe" (Joe Willoughby, Louis Jordan, Walter Merrick) – 3:35

参加ミュージシャン

ホーン・セクション

  • デヴィッド・ファットヘッド・ニューマン - テナー・サクソフォーン・ソロ
  • アマディ・キャステネル - サクソフォーン
  • カール・ブロウイン - バリトン・サクソフォーン
  • ジム・ウェバー - トランペット
  • ジョセフ・フォックス - トランペット
  • ジム・ダッガン - トロンボーン
  • ワーデル・カゼア - ピアノ(on #4)、ホーン・アレンジ、ストリングス・アレンジ
  • レオン・ペンダーヴィス - ストリングス・アレンジ
  • アル・ブラウン - ストリングス・コントラクター

ゲスト・ミュージシャン

  • ドクター・ジョン、キーボード(on #6, #8)、パーカッション(on #6)、アレンジ(on #6, #8)
  • ラルフ・マクドナルド - パーカッション(on #1, #2, #5, #8)
  • アイヴァン・ネヴィル - パーカッション(on #3)
  • チャールズ・ネヴィル・ジュニア - パーカッション(#3)
  • ケネス・ウィリアムス - パーカッション(on #3)
  • Quay Hozchen - バックグラウンド・ボーカル(on #2)
  • ザック・サンダース - バックグラウンド・ボーカル(on #2)
  • バビ・フロイド - バックグラウンド・ボーカル(on #2)
  • シシー・ヒューストン - ボーカル・アレンジ、バックグラウンド・ボーカル(on #3, #5)
  • ホイットニー・ヒューストン - バックグラウンド・ボーカル(on #3, #5)
  • エルテサ・ウェザーズバイ - バックグラウンド・ボーカル(on #3, #5)
  • シャーメイン・ネヴィル - バックグラウンド・ボーカル(on #3)

脚注

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