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ネヴィル・ブラザーズのアルバム ウィキペディアから
『ファイヨー・オン・ザ・バイユー[注釈 1]』(Fiyo on the Bayou)は、アメリカ合衆国のR&Bグループ、ネヴィル・ブラザーズが1981年にA&Mレコードから発表した2作目のスタジオ・アルバム。
収録曲のうち2曲は、アート・ネヴィルが所属していたミーターズの曲のリメイクで、「ヘイ・ポッキー・ウェイ」はアルバム『Rejuvenation』(1974年)に「Hey Pocky A-Way」というタイトルで収録されており[2]、「ファイヤー・オン・ザ・バイユー」は1975年にリリースされた同名アルバムからの曲である[3]。アーロン・ネヴィルは、それに関して「これらの曲をもっと多くの人々に聴いてほしかった」とコメントしている[4]。
「ブラザー・ジョン」は、ヒューイ・"ピアノ"・スミスのクラウンズで活躍したシンガーでありマルディグラ・インディアンのビッグ・チーフでもあった"スカーフェイス"・ジョン・ウィリアムズを追悼してシリルが書き、ワイルド・チャピトゥーラスのデビュー作『The Wild Tchoupitoulas』(1976年)で演奏されたもの[5]。
「モナ・リザ」はナット・キング・コールの歌唱で大ヒットした曲のカヴァー。本作のレコーディングに当たって、ネヴィル・ブラザーズのファンだったベット・ミドラーがプロデューサーのジョエル・ドーンを紹介したという経緯があり[4][6]、本作ではミドラーに捧げる歌として取り上げられた。
「ファイヤー・オン・ザ・バイユー」と「シッティング・イン・リンボー」ではシシー・ヒューストンがボーカル・アレンジを担当し、娘のホイットニー・ヒューストンと共にバックグラウド・ボーカルで参加している[7]。
本作はBillboard 200で166位に達し、バンド初の全米チャート入りを果たした[1]。本作からは「シッティング・イン・リンボー」がシングル・カットされたが[8]、シングルの方はチャート入りを果たせなかった[1]。
音楽評論家のロバート・クリストガウは本作にB+を付け「ジャック・ニッチェがプロデュースした前作と違い、このアルバムはガンボのような響きで、魂は上向きになり肉体は抗えない」と評している[9]。また、キース・リチャーズは本作を、1981年に発表された最高のアルバムの一つと評した[4]。『ローリング・ストーン』誌が選出した「1980年代のベスト・アルバム」では66位にランク・イン[4]。
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