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パラジウム(PALLADIUM)は、ジャズ・ピアニストの佐藤允彦が、 1969年に発表したピアノ・トリオ編成によるアルバムである。
ジャズ・ピアニストの佐藤允彦が、荒川康男、富樫雅彦とのトリオ編成でスタジオ録音した、初めてのリーダー・アルバムである。1968年9月、佐藤はベーシストの荒川と共に、留学していたバークリー音楽大学を卒業し帰国。デュオで演奏活動を行なっていた2人にドラマーの富樫が加わり、1969年3月17日に、東京で佐藤の帰国後初めてとなるレコーディング・セッションが行なわれ、ピアノ、ベース、ドラムスによるピアノ・トリオ編成で全6曲がステレオ収録された。
収録曲はビートルズの作品である「ミッシェル」を除き、すべて佐藤の作品で占められており、そのうち、「パラジウム」と「ザルツブルグの小枝」は、かつて佐藤がバークリー入学のための応募作品[1]に採りあげたものであった。「ザルツブルグの小枝」は、渡辺貞夫の依頼により、当初フルート演奏のために書き下ろされたもので、佐藤によれば、曲のタイトルはスタンダールの「恋愛論」から引用したものであるという。
アルバムのオリジナル・ジャケットには、木村道弘が描いたイラストを基に、多田進がデザインしたものが用いられたが、再発売時には魚の写真を使用したジャケットに差し替えられたこともある。
レコード初発売時の表記に拠る。
発売形態、発売年 発売会社 規格番号の順に表記。
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