ナクム

グアテマラの遺跡 ウィキペディアから

ナクムmap

ナクム(Nakum)は、グアテマラペテン県東部にある古代マヤ遺跡。

概要 所在地, 座標 ...
ナクム
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アクロポリスに立つ神殿E
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遺跡の位置
所在地 グアテマラペテン県
座標 北緯17度10分33.4秒 西経89度24分18.5秒
種類 定住地
歴史
時代 先古典期 - 古典期
文化 マヤ
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南のヤシュハ、東のナランホとともに、現在はヤシュハ=ナクム=ナランホ国立公園スペイン語版の一部をなす。公園は2006年にラムサール条約登録地となった[1]

遺跡

ナクムとはユカテコ語で「ヒョウタンの家(場所)」という意味である[2]

比較的大型のマヤ遺跡で、南北2つのグループに分かれ、両者は長さ285メートルの舗装されたサクベで結ばれている[2]

建造物Aの入口はマヤ文明で一般的な持送りアーチではなく、上が丸くなったアーチを持つ点が珍しいが、最近南の入口は完全に崩壊してしまった[3]

調査

フランスのモーリス・ド・ペリニフランス語版伯爵が1905年にナクムを発見し、写真を撮影した。1910年にピーボディ考古学・民族学博物館による探検が行われた[4]

2006年からポーランドヤギェウォ大学による長期間の発掘が行われている[5]。2011年、建造物15号から約1300年前(7-8世紀)と約2000年前の支配者の墓が未盗掘の状態で発見され、2000年前のものはマヤでは珍しい女性の支配者と判断された[6][7]

歴史

ヤギェウォ大学の研究によると、ナクムとその一帯は紀元前1000年以降に定住がはじまり、紀元前700-500年ごろの建造物複合体からは、当時すでに支配者層が形成されていただけでなく、天文観測が行われていたことも明らかになった。古典期の終わりにおいても重要な都市のひとつだった[5]オルムル川スペイン語版の河畔にあり、おそらく交易上重要な場所を占めていた[8]

古典期終末期の9世紀になって、ほとんどの建物が改造され、多数の新しい建造物が建てられた[9]ティカルナランホといった周辺の都市の崩壊が原因となり、チチェン・イッツァなどに見られる新しいイデオロギーを受けて建造物を改造したと考えられるという[10]

脚注

参考文献

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