ドイツの地方行政区分

ドイツ連邦共和国の行政区画の概要。 ウィキペディアから

ドイツの地方行政区分(ドイツのちほうぎょうせいくぶん、ドイツ語: Land (Deutschland)

ドイツ連邦共和国は、ドイツ連邦共和国基本法(憲法)に基づき、16の半独立的な州(Landラント)で構成され、「ラント」が集合してドイツの国名「Deutschlandドイチュラントドイツ)」となる[1]

「ラント」は主権国のように大きな自治権やを持ち、独立の州憲法や州議会・州政府・州裁判所・地方公共団体を有しているが[2]、ドイツを国家連合のような体制にさせることはできず、その権限も必ずドイツの連邦国家の下に行使しなければならない。「ラント」は日本語では「州」や「ドイツの構成国」「連邦州」とも訳される。ほかの「ラント」付きのドイツ語の単語と混同しないように、ドイツ人は日常生活では「Bundesland(ブンデスラント、連邦州の意)」や「Staat(シュタート、国家の意) 」と呼ぶことが多い[3]

現在の「ラント」は、ヴァイマル共和国の時代から第二次世界大戦が終わるまでの間(1920年~1945年)には「Bundesstaat(ブンデスシュタート、連邦構成国の意)」と呼ばれていたが、1990年東西ドイツ統一によってドイツは16の地域で構成することが確定され、統一の象徴として「Staat」を「Land」へと改称した。これには東西ドイツの「ラント」が平等に「1つのDeutschland」を取り組むという意味が込められており、この呼び方は今でも変わってない。

地方行政のピラミッド

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地方行政のピラミッド

州政府の行政組織は州首相府、財務省、内務省、法務省、環境・自然保護・農業・消費者保護省ほか総数で10数省があり、各省の監督下に Regierungsbezirk (「行政管区」あるいは「」とも訳される)、その下位のLandkreis (「郡」)、郡から独立した Kreisfreie Stadt (「独立市」)、郡の下位の Gemeinde (「市町村」)の階層毎に州行政が執行される。

首都ベルリンや中世以来の自由都市を起源とするハンブルクは各々単独で州としての行政権限が認められ、また同じく自由都市を起源とするブレーメンはその外港ブレーマーハーフェンと併せて一つの州として認められている。この3市は都市州 (Stadtstaat) とも呼ばれ、下位の行政区分として Stadtbezirk(「区」)がある。

都市州以外の州は以下の行政区分に細分される。

連邦州の一覧

以下に16 ある連邦州の基本情報を示す。数字は地図の番号。

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ドイツの連邦州

州旗

数字は地図の番号。

脚注

参考文献

関連項目

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