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キューバの都市 ウィキペディアから
トリニダ(Trinidad, トリニダード)は、キューバ中央部サンクティ・スピリトゥス州の町。建設当初の正式名はサンティシマ・トリニダ(Villa De la Santísima Trinidad)である。砂糖取引で栄えたかつての繁栄を偲ばせる町並みは、近隣のロス・インヘニオス渓谷とともに、1988年にユネスコの世界遺産リストに登録された。
ディエゴ・ベラスケス・デ・クエリャルによってトリニダが建設されたのは1514年12月23日のことであった[1]。トリニダは、砂糖取引がこの地方の基幹産業であった時代の町並みを特に良く保存している街の一つである。
現在のトリニダの主産業は、タバコの加工業である。町の旧市街は観光名所として良く保存されており、町に観光収入をもたらしている。それとは対照的に、観光に適さない町の区画には、特に町の中心部のように、非常に衰えてひどい状況になっている場所もある。
観光局の関係者は、トリニダはそれ自体が一つの博物館であるとよく言う。500年の歴史を持つこの町を訪れる人は、植民地時代の雰囲気を色濃く残しているコロニアル様式の建造物群を目にすることになる。それらが、この小さな町をキューバ屈指の観光名所にしているのである。
トリニダの旧市街は、可愛らしい丸石の敷き詰められた街路や、精巧に作り上げられた格子窓を具えたパステルカラーの住宅、壮大な宮殿や広場などで知られている。都市は徒歩または馬車で数日もあれば見て回れる。
この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。
トリニダはエスカンブライ山脈 (Escambray Mountains) やカリブの海岸にも近い。
近隣にある最も有名な観光名所は、ともに世界遺産に登録された「砂糖の谷」ことロス・インヘニオス渓谷である。この渓谷には、長い間稼動していた70ほどの砂糖工場群が存在し、かつて数世紀に渡りキューバ経済において砂糖がどれだけ重要であったかを偲ばせてくれる。
街から20 km程行けば、キューバ随一のエコツーリズムセンターであるトペ・デ・コジャンテス (Topes de Collantes) がある。シュノーケルを使った潜水やダイビングに適しているカシルダ湾(Casilda Bay)なども観光地であり、近隣の小島には自然のままの海岸がある。
アンコン海岸(Ancón)は、白い砂浜の海岸で三つ星や四つ星のホテルが多くある。この砂浜は、1959年のキューバ革命以降では、最初期の新興リゾートの一つである。
2004年のトリニダ市の人口は73,466人だった[4]。面積は1,155 km2 (446 sq mi)なので[5]、人口密度は63.6 人/km² (164.7 人/sq mi)である。
市内はプリメロ(Primero)、セグンド(Segundo)、テルセロ(Tercero)、アグアカテ(Aguacate)、カバガン(Cabagán)、カラクセイ(Caracusey)、カシルダ(Casilda)、グアニキカル(Guaniquical)、リオ・デ・アイ(Río de Ay)、サン・フランシスコ(San Francisco)、サン・ペドロ(San Pedro)、タヤバ(Táyaba)という12の地区 (barrio) に分かれている[1]。
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