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トネリコバノカエデ(梣葉楓、アメリカ英語: Ash-leaved maple, イギリス英語: Ashleaf maple)は、カエデ科の植物の1種。学名は Acer negundo。別名はネグンドカエデ[1]。北アメリカ原産。アメリカ合衆国ではボックスエルダー・メイプル (Box elder, Boxelder maple) とも。中国名は、梣葉槭(別名:複葉楓)[1]。
北アメリカ原産[3]の落葉低木で、高さは10–25メートル (m) 、幹の太さは30-50センチメートル (cm) 。雌雄異花で花期は4月頃。落葉樹であるが紅葉はしない。種子は他のカエデ属と同様の翼果。翼果は風によっておよそ50 m四方へ飛散し、河川の水流によっても運ばれる[3]。ばらつきはあるが、1本の雌木からは最大50個ほどの実がなる[3]。
ヨーロッパへは、18世紀に公園樹や庭園樹として持ち込まれた[3]。繁殖は挿し木、接ぎ木による。
日本への移入は明治時代以後。葉がトネリコ(Ash)に似ている事からついた英名からの訳として、トネリコバノカエデの名が用いられた。寒冷地向きで、北海道では街路樹となっている。
公園木によく使われ、葉に斑が入った園芸品種がある。その品種には、斑を炎に見立てラテン語の「flamma」から「フラミンゴ」という品種名が付いている。
樹液は、メイプルシロップやメイプルシュガーとして利用される。花粉がかなり早く成熟するため、養蜂業者の蜜源植物にも利用される[3]。
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