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トトロのふるさと基金により購入・保全されている狭山丘陵の土地 ウィキペディアから
トトロの森(トトロのもり)は、公益財団法人トトロのふるさと基金によるナショナルトラスト事業で購入・保全されている狭山丘陵の土地の愛称[1]。その多くは狭山丘陵北麓周辺の山林地である。
狭山丘陵は、長編アニメーション映画 『となりのトトロ』に登場する風景のモデルの一つであるとされ、作品の生みの親である宮崎駿は丘陵を市域の一角とする埼玉県所沢市に暮らしている。バブル経済期の開発から狭山丘陵を守ろうとした市民が1989年11月から12月にかけて、宮崎と鈴木敏夫に連絡をして、運動にトトロの名称やイラストを使うことの承諾を得て、翌1990年に基金が発足した[1]。宮崎自身この運動に呼び掛け人の一人として名前を連ねている。
1991年に取得された「トトロの森1号地」を皮切りに、2019年5月までに51か所の「トトロの森」が確保され、その多くが一般市民向けの散策地として公開されている。一部のトラスト地では谷戸田を中心とした里山環境の維持・復元にも取り組んでいる。草刈りや落ち葉掃きはボランティア「トトロの森で何かし隊」が担っている[1]。
なお、広義の用法としては、狭山丘陵そのものを指して「トトロの森」と呼ぶようなこともある。
1980年、早稲田大学が創立100周年記念事業の一環として新キャンパスを設置する計画が明らかになり、設置先が所沢市内の狭山丘陵と発表したことで一大反対運動が引き起こった。これを契機として、1981年に環境保護市民運動団体「狭山丘陵の自然と文化財を考える連絡会議」および「狭山丘陵を市民の森にする会」が発足して、共同で反対運動を展開した。しかし、1986年に早稲田大学進出計画に関する3者(埼玉県、早大、保護2団体)合意により、保護2団体は早大のキャンパス設置を承認した。これを受けて、埼玉県知事が狭山丘陵の保全を表明して、反対運動を終結した。
保護2団体は同年11月に共同で「雑木林博物館構想」を策定して埼玉県へ提出するなどを経て、1990年4月12日に埼玉県野鳥の会(現・埼玉県生態系保護協会)と共にナショナルトラスト運動「トトロのふるさと基金」(通称「トトロ基金」)を開始。その運営団体として「トトロのふるさと基金委員会」(通称・トトロ基金委員会)が設立され、これ以降トラスト地の取得活動を進めてきた。 1997年に法人格取得を目指すため「トトロのふるさと基金」に改称。1998年に財団法人化し「財団法人トトロのふるさと財団」(通称・トトロ財団)と改称した。2011年には公益財団法人化するとともに名称を「公益財団法人トトロのふるさと基金」に戻し、現在に至っている。
2012年12月14日、公益財団法人化に伴い事務所として移転した古民家(旧和田家住宅、通称「クロスケの家」。2004年12月に取得)と活動施設として使用する茶工場並び土蔵が、「旧和田家住宅主屋・製茶工場・土蔵」として登録有形文化財(建造物)に登録された。
2006年4月より狭山丘陵いきものふれあいの里センターの指定管理団体になっている。
出典:[2]
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