ツェルタル語(ツェルタルご、: Tzeltal、原語名: Bats'il k'op)とはマヤ語族に属する言語の一つである。系統的に最も近い言語は同じくメキシコチアパス州で話されているツォツィル語で、両者でツェルタル・グループを形成する。

概要 ツェルタル語, 話される国 ...
ツェルタル語
bats'il k'op
話される国 メキシコの旗 メキシコ
地域 チアパス州 オシュチュク英語版、同テネハパ英語版
民族 ツェルタル族英語版
話者数 37万2千人[1]
言語系統
マヤ語族
  • Core Mayan[2]
    • Western Mayan[2]
      • Cholan-Tzeltalan (en) [2]
        • ツェルタル語
表記体系 ラテン文字
言語コード
ISO 639-3 tzh
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方言

チャナル・カンクック(Chanal Cancuc)方言等が存在する。

音韻論

子音と母音の体系はそれぞれ以下の通りである[3]

子音
p t c č k
čʼ ʼ
s š h
m n
l r
w y

母音: i, e, a, o, u

声調

少なくともアグアカテナンゴ(Aguacatenango)方言には声調による音素の区別は存在しない[4]

文法

能格性

ツェルタル語は能格言語であり、動詞に人称を表す接辞をつけることでそれを表す。人称A(他動詞主語所有)の接辞は以下の通りである。各マスの左側は語根が子音で始まる場合に、右側は語根が母音で始まる場合に用いられるものである。

さらに見る 単数, 複数 ...
単数 複数
一人称 j- / k- j-...-tik / k-...-tik
二人称 a- / aw- a-...-ik / aw-...-ik
三人称 s- / y- s-...-ik / y-...-ik
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また、人称B(他動詞の目的語自動詞の主語)の接辞は以下の通りである。

さらに見る 単数, 複数 ...
単数 複数
一人称 -on -otik
二人称 -at -ex
三人称 なし[5] -ik
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脚注

参考文献

外部リンク

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