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ヒマラヤ山脈の山 ウィキペディアから
チョ・オユー(ネパール語: चोयु; チベット語: ཇོ་བོ་དབུ་ཡ; ワイリー方式:jo-bo-dbu-yag; 中国語: 卓奥友峰)は、ネパールと中国チベット自治区にまたがるヒマラヤ山脈の山。標高は8201 mで世界第6位。チョー・オユーとも表記される。シェルパ語で「トルコ石の女神」の意味。
全部で14座ある8000 m峰の中では最も登りやすい山とされ、多くの公募隊が組まれている[1]。エベレストの前哨戦として選ばれることの多い山でもある。ただし登りやすいといっても、それはノーマルルート(北西稜)のことであって、南西壁は標高差2000 mの大岩壁となっており、技術の卓越した登山家のみが選択するルートとなっている。他の8000m峰に比べると山頂が広く、最高地点が不明瞭なため、背景にエベレストとローツェが写りこむように撮影することが登頂の証明として好まれている。
初登頂はエベレストが登られた1年後の1954年である。この登頂で特筆すべきなのは、隊員3人、シェルパ7人、隊荷の総重量1トンという、当時としては少人数・軽装備であること[2][3]。そして8000m峰としては唯一、秋に初登頂されたことである。
1954年の初登頂は、ネパールからナンパ・ラ経由でチベットに不法越境して行われた[4]。当時、ナンパ・ラを越える通商はよく行われており、違法だったが黙認されていた。その後も、ナンパ・ラを経由した無許可登山は繰り返し行われた。中国が正式に登山許可を出し、規制を強化したのは1987年になってからである[5]。ネパールがチョ・オユー登山を解禁したのも遅く、1981年になってからである[5]。その後、登りやすい8000 m峰という評判が広がったため登山者が急増した。2012年3月時点での登頂者数は延べ3138人で、8000 m峰の中ではエベレストに次いで2番目に多い[6]。
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