ズアカアオバト(頭赤青鳩、学名Treron formosae)は、ハト目ハト科アオバト属に分類される鳥。

概要 ズアカアオバト, 保全状況評価 ...
ズアカアオバト
ズアカアオバト
亜種チュウダイズアカアオバト
保全状況評価
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ハト目 Columbiformes
: ハト科 Columbidae
: アオバト属 Treron
: ズアカアオバト
T. formosae
学名
Treron formosae
Swinhoe, 1863
和名
ズアカアオバト
英名
Whistling Green-pigeon、Red-capped Green Pigeon[1]
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形態

全長35cm。アオバトと似ているが、体はやや大きい[2]。全体的にオリーブ色で、頭頂から背中、尾までが灰緑色、額から喉、胸にかけては暗い黄緑色。風切羽は黒褐色。

台湾以南の亜種[注 1]は頭の上部に赤色の部分がある(これが和名の由来である)。日本には、南西諸島に亜種ズアカアオバト[注 2]とチュウダイズアカアオバトの2亜種が生息するが、ともに頭に赤色部はなく、両者の違いは体の大きさ(亜種ズアカアオバトの方が一回り大きい)ぐらいである[2][5]

分布

屋久島以南の南西諸島台湾フィリピン北部に分布する。生息地では留鳥である。このうち日本には、屋久島から沖縄本島までに亜種ズアカアオバト、先島諸島宮古列島八重山列島)に亜種チュウダイズアカアオバトが分布する[6]

生態

平地から山地の常緑広葉樹林に生息するが、人家周辺の庭木にも時々現れる。「ボアーオ ボアーオ」と鳴く。この声が尺八と似ているため[5]シャクハチバトとも呼ばれる。主に樹上で果実種子等を食べるが、地上で採餌することもある。繁殖期には林内の樹上に営巣する。産卵期は5月頃、卵数は2個。

亜種

  • T.f.permagnus ズアカアオバト[注 2]
  • T.f.medioximus チュウダイズアカアオバト
  • T.f.formosae[注 1]

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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