Loading AI tools
ウィキペディアから
チャイコフスキーの主題による変奏曲(ロシア語: Вариации на тему Чайковского)作品35aは、アントン・アレンスキーの作曲した弦楽合奏曲。演奏時間は約15分。
アレンスキーは、1893年から1894年にかけて弦楽四重奏曲第2番作品35(編成はヴァイオリン1、ヴィオラ1、チェロ2)を作曲した。作曲開始年に没したチャイコフスキーに対する追悼の意味を込めて作曲されたと考えられているが、同曲の第2楽章を弦楽合奏用に編曲したものが本作である。チャイコフスキーの前例(ニコライ・ルビンシテインの思い出に捧げたピアノ三重奏曲の第2楽章)に従い、大規模な変奏曲に仕立て上げられている。
主題は、チャイコフスキーが1883年に作曲した歌曲集「16の子供のための歌」作品54の第5曲「聖史曲」(Легенда)[1]。チャイコフスキー自身もこの曲を気に入っており、混声合唱版や管弦楽伴奏版に編曲している[2]。
主題は第1ヴァイオリンに登場し、他の楽器は和音を加える。
主題はチェロに移る。
チェロが2つのパートに分かれ、ヴィオラ・チェロ第1パートが主題を、ヴァイオリンが装飾を、チェロ第2パート・コントラバスがピッツィカート伴奏をする。
主題はヴァイオリンに移る。
主題はかなり変形されて登場する。これまでの変奏とリズムがかなり異なる。
チェロとコントラバスは主題をそのまま奏し、これにヴァイオリン、ヴィオラがチャイコフスキー風の装飾を行う。
かなり激しい変奏。中間部では主題がそのまま登場。
チャイコフスキーの弦楽四重奏曲第1番第2楽章(アンダンテ・カンタービレ)によく似た雰囲気の落ち着いた変奏。コントラバス以外は弱音器をつける。
主題が奏された後、ロシア正教の聖歌のような雰囲気となる。再び主題が登場し静かに終わる。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.