チチュウカイモンクアザラシ

ウィキペディアから

チチュウカイモンクアザラシ

チチュウカイモンクアザラシ Monachus monachusモンクアザラシ属に分類されるアザラシの一種。

概要 チチュウカイモンクアザラシ, 分類 ...
チチュウカイモンクアザラシ
保全状況評価[1][2]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 VU.svg
Status iucn3.1 VU.svg
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 食肉目 Carnivora
: アザラシ科 Phocidae
亜科 : モンクアザラシ亜科 Monachinae
: モンクアザラシ属 Monachus
: チチュウカイモンクアザラシ
M. monachus
学名
Monachus monachus
(Hermann, 1799)
英名
Mediterranean monk seal
分布
閉じる

分布

大西洋カナリア諸島マデイラ諸島モーリタニア)、地中海アドリア海東部、エーゲ海黒海南西部[3][4][5]

形態

体長230-280センチメートル[5]体重250-400キログラム[4]。背面の毛衣は黒や褐色、灰色[4]。腹面には白い斑紋が入る[3][4]

出産直後の幼獣は全長80センチメートル[4]。全身の毛衣が黒い[3][4]

生態

食性は動物食で、魚類軟体動物を食べる[3][4][5]

繁殖形態は胎生。5-11月(主に9-10月)に海食洞内の砂浜などで1回に1頭の幼獣を産む[3][4][5]。授乳期間は6週間だが[3][5]、4か月授乳した例もある[4]。生後4年で性成熟した例がある[4]。寿命は23年[5]

人間との関係

ギリシャ神話に登場するセイレーンのモデルになったと考えられている[3][5]

地中海東部では漁業と競合する害獣とみなされることもあり、駆除されることもある[4]

乱獲、漁業との競合や混獲、人間による撹乱(繁殖地への侵入による育児放棄)などにより生息数は激減している[3][4][5]。ギリシャやモーリタニアでは大規模な個体群がいるが、他地域では個体群が小さく分散的[4][5]。大規模な繁殖地であるカボ・ブランコでは1978年の洞窟の崩落により50頭が死亡したとされる[3][5]

参考文献

関連項目

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.