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中国と北西部のベトナムからの川 ウィキペディアから
ダ川(ダがわ)[1]、ないし、ダー川(ダーがわ、ベトナム語: Sông Đà / 瀧沱)[2]は、中国からベトナム北西部を流れる河川で、名称はベトナム語で「暗い茶色」を意味する「đà」に由来し、中国領内を流れる区間は李仙江と称される[3]。黒河と称される場合もある[4]。
水源は、中国の雲南省である。中国からベトナムに入り、ライチャウ省を流れて一部はディエンビエン省との境界を画し、さらに、ソンラ省、ホアビン省を流れる。
ダ川は、フート省ヴィエットチー付近のタムノン県で合流する紅河(ホン川)にとって、最も重要な支流である。また、ダ川の一部は、フート省とハノイ(かつてであれば旧ハタイ省)との境界となっている[5]。
ダ川の全長はおよそ980kmに及び、そのうちおよそ540kmがベトナム領内を流れている[1]。
ダ川では、相当量の水力発電が行われている。
中国側では、7基のダムが計画され、そのうち崖羊山ダム、石門坎ダム、龍馬ダム、居甫渡ダム、戈蘭灘ダム、土卡河ダムの6基が完成している。新平寨ダム (Xinpingzhai Dam) は、計画段階にとどまっている[6][7][8]。これら一連のダムの水力発電による発電出力は、合わせておよそ 1,300 メガワットに相当する[9]。
ベトナム側では、2基の大規模な水力発電施設がダ川に設けられている。このうちホアビンダムは、1994年に完成した。ソンラダムは、2012年に完成し[10]、東南アジア最大の発電出力をもつ施設となった。2011年1月5日には、ライチャウ省ムオンテ県で、ライチャウダムの建設が開始された[10][11][12]。これら3基の発電出力は、合わせて 5,520 メガワットになる。
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