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ダイオウサソリ(大王蠍、Pandinus imperator)は、サソリ目コガネサソリ科に分類されるサソリ。
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体長200mm以上、体重30グラムに達する世界最大級のサソリ。種小名imperatorは、「皇帝」の意。体色は青みがかった黒。最大で30cm近くにも達するといわれるが、ペットとして移入されるのは、体長100-170mm程度の個体が殆どである。
近縁種のチャグロサソリに比べ、全体に横幅がどっしりし、ハサミが円形に近い。チャグロサソリはやや細身で、ハサミの形も長方形に近い。
性質は大人しく、毒性も弱いといわれる反面、ハサミ(触肢)は太く、頑丈で力は強く人間でも挟まれれば痛く出血することもある。
ワシントン条約のサイテスIIで保護されている。
西アフリカ。
毒性は弱く、刺されても腫れる、痒くなるという程度だとされ、刺されたことで重篤なケースに至った例は現在のところは知られていない。
本種の近似種でも毒性は体の大きさの割に低い種が多い。
熱帯雨林の林床に生息する。夜行性で、昼間は地面に掘った巣穴や倒木の下などで休む。
食性は動物食で、昆虫類や節足動物などを食べる。獲物は触肢で捕らえ、切り刻んでから食べる。本種が毒針を使用するときは自衛行為である場合が多い。
繁殖形態は卵胎生で、十数匹の幼体を産む。産まれたばかりの幼体の色は白で、メスは幼体を背中に乗せて保護する。幼体は一週間ほどしたら母親から独立して生活するようになり、3年で成体になり、寿命は最高で10年ほどとされる。
2005年には、大阪府豊中市のマンションの一室にペットとして飼育されていたと思われる本種が侵入して捕獲され、警察が取得物として預かるとともに周辺住民に聞き込みを行う騒ぎとなった[1][2]。管理者の怠慢によってトラブルが発生した場合、毒性は低いとは言えサソリということで近隣者に無用な恐怖を与えてしまう恐れがあるため、飼い主やペット業者の管理は厳重さが求められる。
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