『タロットメイデンきさら』は、ろばーによる漫画。「コミックヴァルキリー」(キルタイムコミュニケーション)において2006年から連載。タロット占い好きの少女が魔法少女となり、悪の組織と対決する魔法少女もの。
学校で占いをしている時にタロットを没収されたキサラは、新しいタロットを手に入れた矢先に喋る黒猫とぶつかり、お尻に「賢者の聖石」が融合してしまう。そして魔法少女として、聖石を狙う謎の組織と戦うことになる。
声優はドラマCDのもの。
主要人物
- 来栖川キサラ(くるすがわ-)
- 声 - 釘宮理恵
- 本作の主人公。私立エリファス学園の中学二年生女子。趣味はタロット占いで、幼児体型であることを気にしている。ライベルが持っていた「賢者の聖石」が左尻に融合してしまったことにより、魔法少女「タロットメイデン」として蛇十字団と戦うことになってしまう。
- 本来は魔力をもたない普通の少女であるが、聖石の力により魔法を使えるようになっている。魔法を使用する際は、クローリィタロットを杖の先につけて使う[1]。
- ライベル
- 声 - 小野坂昌也
- 喋る黒猫。元々は名の知れた悪魔まであったが、蛇十字団に召喚された際に猫の体に無理矢理入れられ、使い魔として使役されていた。それを不服とし、元に戻るために賢者の聖石を奪って脱走するが、それがキサラと聖石が融合するきっかけとなってしまう。
- 自分が元に戻ったら聖石の(安全な)除去と願いを一つ叶える約束で、キサラと協力関係になる。学園内ではキサラの髪留めに変身している。なぜか土佐弁を話す。
私立エリファス学園関係者
- 藤原チエ(ふじわら-)
- 声 - 山口立花子
- キサラの親友の一人。読書家
- 長瀬マユミ(ながせ-)
- 声 - 倉田まりや
- キサラの親友の一人。財閥のお嬢様。
- 見田村タケシ(みたむら-)
- 男子中学二年生の男子で、新聞委員。魔法少女(タロットメイデン)を追っている。
蛇十字団
※右側の名称は本名
- ディオニッソス
- 声 - 大久保藍子
- 蛇十字団のリーダー格の女。常に仮面をつけている。
- ディアナ/山本キクコ(やまもと-)
- 声 - 沢城みゆき
- 六大幹部(ヘキサゴン)の一人。表向きはエリファス学園の高等部二年生女子で、昼休みにレストランでバイトをしている。乙女。
- グルジエフ
- 六大幹部の一人である老人で、魔獣使い。夕方に学園で一人残っている乙女を無理矢理笑い泣きさせて「乙女の涙」を集めていたが、「泣かせじじい」の噂がたち、組織内で非難される。
- アサナトス
- 六大幹部の一人である女。魔法銃使い。
- デメテル/照崎得美(てるさき えるみ)
- A級団員。自己を凶暴化させる「凶暴化魔法(バーサーカー)」を使う(その際は妹の傀儡術で制御してもらっている)。タロットメイデンに敗れた後、退団処分にされ、蛇十字団の記憶を消される。
- セメテル/照崎成美(てるさき なるみ)
- デメテル(得美)の妹。対象の毛を操り人形にいれて自在に操る「傀儡輪舞(マリオネットロンド)」を使うが、使用中は何故か性格が女王様っぽくなる。姉と同じく、記憶を消される。エリファス学園高等部一年。
その他
- 澁澤スグル(しぶさわ-)
- 声 - 真田アサミ
- キサラの憬れの男性。骨董屋「澁澤堂」の跡取り息子で、夕方頃に店番をしている。新しいタロットを買いに来たキサラに、クローリィタロットを渡す。
- マスク=ビースト
- 蛇十字団に敵対している男。666が刻まれたアイマスクをつけている。易術や陰陽術を使い、式神の前鬼・後鬼を使役している。
- タロットメイデン
- キサラが魔法少女になった時の呼称。ライベルが名づけた(キサラ本人は嫌がっていた)。
- 私立エリファス学園
- キサラ達が通う学園。初等部、中等部、高等部があり、全校生徒は四千人を超える。
- クローリィタロット
- キサラが魔法を使う時に使用する補助アイテム。あくまで増幅器なので、カード自体に魔力はない。
- 賢者の聖石(けんじゃのせいせき)
- 世界に数個しか存在しない、強大な魔力を持つ石。これと融合した者は「強大な魔力」と「不老長寿[2]」を得る。ただし無理矢理取り出すと、反動で急激に老化する危険性がある(ライベル談)。
- 蛇十字団(へびじゅうじだん)
- 旧約聖書の蛇を知識の象徴として信仰している秘密結社。私立エリファス学園の地下に本拠地を置いている。とある目的のために、「賢者の聖石」や「13人の乙女の涙」等を集めている。「秘密の頭領(シークレットチーフ)」からの指示は絶対とされている。
- 六大幹部(ヘキサゴン)
- 蛇十字団の幹部。ディオニッソスに次ぐ地位にあると思われる。
杖がなくてもカードのみで使うことができるが、威力は弱くなる。
キサラ自身はずっと「幼児体形」でいることを嫌がっていた。