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ゾイドシリーズに登場する架空の国家 ウィキペディアから
ゼネバス帝国(ゼネバスていこく)は、玩具シリーズ「ゾイド」に登場する惑星Ziにある架空国家。
ZAC1978年に起こったヘリック・ゼネバス兄弟間の衝突[1]と共和国議会の陰謀[2]に伴うゼネバス追放のあと、ゼネバスがその親衛隊を中心とする軍人[3]と一部のガイロス家の人間を引き連れ、中央大陸西部に建国[1][注 1]。国民は普段から戦闘服を着用し、国内の主要部族は地底族である[4]。暗黒大陸を本拠地とするガイロス帝国と交流を持ち[5]、ZAC1980年のレッドリバー戦線における激突から共和国と開戦した[6][2][注 2]。
惑星Ziに漂着した地球人冒険商人ランドバリーの持つ高い科学力と技術力を手に入れゾイドの近代化に成功[8]。しかし、その口車に乗せられ厳しい財政のなかからゾイドの製造開発費を湯水のように捻出し、ZAC2032年には国内でクーデターが発生している[9][注 3]。戦争の長期化に伴い軍国主義・全体主義化は進行し、国民皆兵制も導入された[10]。ゼネバス皇帝は増税も行い、その資金によってランドバリーから購入した軍事技術や兵器によってさらなる軍備増強を行った[10]。ZAC2039年、首都が陥落、ゼネバス皇帝はバレシア基地に逃れ、さらに暗黒大陸のガイロス帝国へ亡命する[11]。二年後、中央大陸に再上陸し失地回復[12]。デスザウラーと特殊部隊スケルトンの活躍でZAC2044年、共和国首都を攻略し占領するが[13]、それでも決定的な勝利を得ることになりえなかった。共和国軍は中央大陸各地で徹底抗戦の構えを崩さずにゲリラ戦を展開し[14]、四年後のZAC2048年、共和国首都は共和国軍によって奪還されてしまう[15]。
首都奪還の勢いに乗った共和国軍は帝国軍を撃破し、三年後のZAC2051年にはゼネバス帝国の首都をまたも攻略する。首都を陥落されてしまったゼネバス皇帝は残存兵力を率いて中央大陸北西、ウラニクス湾沖に浮かぶニカイドス島に立て篭もり、ガイロス帝国の救援を待った[5]。しかし、ガイロス帝国はゼネバス皇帝を裏切り[5]、ゼネバス皇帝を拘束した[16]。皇帝およびその娘(エレナ姫)を暗黒大陸に連行されたことにより、ゼネバス帝国は滅亡した。
残存のゼネバス帝国軍はガイロス帝国軍(暗黒軍)に吸収されるが、有力な設備は没収され、二線級部隊として扱われた[16]。
しかし、それからちょうど50年後のZAC2101年、ゼネバス皇帝の子孫にあたるヴォルフ・ムーロア率いる鉄竜騎兵団によって中央大陸は完全制圧され、このゼネバス帝国の名を受け継ぐ新国家ネオゼネバス帝国として復活を果たすこととなる。
国旗は真紅の地色で国章は黒い縁の赤いシールドに蛇とナイフをあしらった意匠である。なお、この国章はネオゼネバス帝国でも用いられた。
地球人伝来以前のZAC1978年~2028年には既にモルガ、ゲーターといったゾイドの存在が確認される[3][注 4][注 5]。中央大陸戦争が勃発したZAC1980年には既にレッドホーンの運用も行われていたが[6]、地球人の手によって改修措置がなされた[17]。ZAC2029年の地球人到来後、ゼネバス帝国の軍隊はランドバリーによって整備され、指揮、統制、通信および情報処理を総括し高度な軍事行動を可能とするC4Iシステムの導入、ゾイドの持つ特性を活用した編成となっている。それはたとえ砲弾が炸裂しようとも周りの戦友が倒れようとも密集したフォーメーションを決して崩さず、決定した進路と進行速度は変更せず先鋒が被害を受けても立ち止まらずに味方の屍を乗り越えて敵を追撃し、指揮官の命令で散開、接近戦に移行するというものである。それはまさにファランクス陣形を彷彿させるような戦法であった[18][注 6]。一方でゼネバス帝国は翼竜型や鳥獣型の生息域に恵まれず、航空戦力は脆弱だった[19]。また、中央大陸戦争初期には装甲の頑丈さと機動性の兼ね合いから、小型ゾイドを多く配備していた[20]。ゼネバス帝国の領土には地形の険しさゆえに、大型の野生ゾイドは少ないとされている[20]。
ここでは主にゾイドバトルストーリーと関連する部隊名を解説する。
詳細はゾイドバトルストーリー#登場人物を参照。ここではバトルストーリー以外に登場した人物を記す。
中央大陸の西半分とニカイドス島を領土とし、東半分を支配するヘリック共和国とは中央山脈を隔てて国境とする。偏西風の影響で西側は四年に一度のサイクルで洪水、寒波、日照りなど寒暖の差が激しく自然災害に見舞われ、しばしば飢饉が発生した[29]。北部は氷河地帯で北西部は乾燥地帯で砂漠があり、南西部は大湿原地帯になっている。
このように乏しい国土のため、人間が住みにくく土地の豊かな東側とは農作物の収穫や生活の安定という点で格差があり、このことが部族間戦争の原因となった[29]。
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