セグラ川

この項目では、主にムルシア州を流れる河川について説明しています。カタルーニャ州を流れるエブロ川の支流については「セグラ川 (エブロ川水系)」をご覧ください。

セグラ川 （スペイン語:Río Segura、ラテン語:Thader、アラビア語: وادي الأبيض Wadi al-Abyad）は、スペイン南東部を流れる河川。名称は「白い川」を意味する。

セグラ川
延長	325 km
平均流量	26.3 m3/s
流域面積	18,870 km2
水源	アンダルシア州
水源の標高	1,413 m
河口・合流先	地中海
流域	スペイン

地理

セグラ川の流路

アンダルシア州ハエン県に源を発し、カスティーリャ＝ラ・マンチャ州アルバセテ県、ムルシア州、バレンシア州アリカンテ県を流れる。アリカンテ県グアルダマール・デル・セグラ（英語版）で地中海に注いでいる。

セグラ川の上流域には水力発電用ダムがあり、一定の水量を保っているが、下流域では半ば干上がることすらある。雨季である秋には、集中豪雨後に洪水を起こすことがあり、20世紀では1946年、1948年、1973年、1982年、1987年、1989年に洪水が発生した。1990年以降には人工排水路が掘削され、治水目的のみを有する排水池がつくられた。さらに河川の蛇行が改善され、あふれ出た水の排出が改善されたことで、水量が低位置に抑えられている。

特色

沖積平野のセグラ平野は肥沃な農業地帯であり、果物・野菜・生花が生産されている。

セグラ川下流域は、ヨーロッパ有数の汚染河川である。しかし近年の全面的な水質管理、排水浄化施設の設置で状況は劇的に改善されている。