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セイヨウハコヤナギ (西洋箱柳[3]、学名: Populus nigra var. italica)は、ヤナギ科ヤマナラシ属の落葉高木。別名はポプラ[1]、イタリアヤマナラシ[1]、ピラミッドヤマナラシ[1]、イタリアポプラ[4]、クロヤマナラシ[5]。多くのポプラ類の中でも、日本ではごく一般にポプラと呼ばれている樹種である[3][注 1]。街路樹など並木によく使われる。和名の由来は、西洋から渡来したハコヤナギの意味で、「ハコヤナギ」は材から箱をつくったことによる[4]。公園樹に利用される。
セイヨウハコヤナギ | |||||||||||||||||||||||||||
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セイヨウハコヤナギ | |||||||||||||||||||||||||||
分類(クロンキスト体系) | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Populus nigra L. var. italica (Duroi) Koehne (1893)[1] | |||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
セイヨウハコヤナギ、ポプラ、イタリアヤマナラシ、ピラミッドヤマナラシ[1] | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Lombardy Poplar |
ヨーロッパから中央アジアのユーラシア原産といわれる[6][5]。落葉広葉樹の高木[7]。生長が早く[8]、雌雄異株で、湿地を好む。幹や枝がすべて直立して、箒を逆さまにして立てたような独特の樹形となる[3]。樹皮は灰黒褐色で縦に裂ける、次第に裂け目は深くなる[6]。枝は上向きに伸びる[4]。一年枝は黄褐色で、つやがあり無毛[6]。短枝もよく発達する[6]。老木になるとよく幹に空洞ができる[8]。
葉は互生[3]。葉身は三角状から菱形で、若い枝の葉は倍くらい大きさになることも多い[5]。ヤマナラシハムシが葉を食害して、葉脈標本になる[7]。葉柄は平たい[4]。秋には紅葉して鮮やかな黄色に色づく[4][5]。花期は3 - 4月[7]。果期は5 - 6月[7]。種子は綿毛がつく[3]。冬芽は互生し、先端が尖った長卵形で、やや樹脂をかぶる[6]。頂芽は側芽よりも大きい[6]。冬芽は赤褐色の芽鱗6 - 8枚に包まれていて、側芽は枚数が少ない[6]。葉痕は半円形で、維管束痕は3個つく[6]。
世界中で植栽樹として植えられており、日本にも明治時代にアメリカから渡来し、特に北海道で多く見られ、学校や公園によく植えられ[7]、しばしば牧場でも見られる[9]。中でも北海道大学のポプラ並木は、特に有名である[3]。材は質が悪く使い道がないとも評されるが、マッチの軸に使われる[7]。材がやわらかくて折れやすく、根が浅いため倒れてしまうこともしばしばある[8]。2004年(平成16年)9月の台風で、北海道大学のポプラ並木が何本か倒れたときには、この材を使って楽器の材としてチェンバロが作られている[7]。
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