ストバイオス

ウィキペディアから

ストバイオス

ストバイオス[1][2]またはストボイのヨハンネス[2]古希: Ἰωάννης ὁ Στοβαῖος, : Joannes Stobaeus, 5世紀ごろ)は、東ローマ帝国初期・古代末期の著述家。ギリシア古典抜粋集『選文集[3](『抜粋集[4]などとも、古希: Ἀνθολόγιον, : Anthology)の編者。同書は佚書の抜粋を多く含むため、西洋古典学の重要資料となっている[2]

Thumb
『選文集』16世紀刊本

生涯

生涯は不詳である[3]マケドニアの都市ストボイ英語版出身の「ヨハンネス」という名の人物であり、「ストバイオス」は「ストボイの人」を意味する通り名である[2]。セプティミウスという息子の教育のため、抜粋集を編纂した[5]

『選文集』

全4巻[5]。題名の日本語訳は定まっておらず、『選文集』[3]『抜粋集』[4][6]『精華集』[7]『精華文集』[5]『詞華集』[8]などの訳がある。ラテン語では1-2巻を Eclogae、3-4巻を Florilegium ともいい、日本語では『自然学選集』と『倫理選集』[5]、『自然学抜粋集』と『倫理学抜粋集』[9]とも訳される。

抜粋された著者は500人を越える[5]ローマ帝国期のものは少なく、キリスト教関係も見られない[5]。分野は文学から哲学歴史弁論医学等まで及ぶ[5]。哲学の抜粋は学説誌の要素も持ち[9]、近代の『ソクラテス以前哲学者断片集』などに利用されている[2]

フォティオスビブリオテーケー』に解題がある[5]最初の刊本英語版16世紀アントウェルペンプランタン印刷所英語版から出版された[10]

電子版

脚注

Wikiwand in your browser!

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.

Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.