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ジョヴァンニ・ディ・パオロ・ディ・グラツィア(Giovanni di Paolo di Grazia, 1399年 or 1403年 - 1482年)は、イタリアのシエナ派の画家。タッデーオ・ディ・バルトーロの徒弟をしていたようで、その後、たくさんの絵画、写本(ダンテを含む)の挿絵を描いた。
ジョヴァンニ・ディ・パオロ Giovanni di Paolo | |
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ディ・パオロ作「聖母戴冠」 | |
生誕 |
1403年 シエーナ |
死没 |
1482年 シエーナ |
パオロは15世紀のシエナ派の中で最も重要な人物のひとりである。最初は、初期シエナ派の画家たちの影響を受けていたが、やがて、冷え冷えして、しかもどぎつい色彩と縦長の造型が特徴の個性的な様式に変わった。その様式は、ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノといった国際ゴシックの画家たちからの影響である。彼の作品の多くは、たとえば、1455年頃に描かれたシュールレアリスティックな『トレンティーノの聖ニコラス』(フィラデルフィア美術館所蔵)に明らかなように、風変わりな夢のような雰囲気を持っている。また彼の後期の作品、とくに『最後の審判、天国と地獄』(1465年頃)と『聖母被昇天』(1475年)(ともにシエナ絵画館所蔵)は、高尚なテーマをグロテスクに処理している。パオロの評価は死後衰退したが、20世紀になって再評価された。
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