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食材や料理を扱った表現における、食欲や購買意欲を刺戟するような瑞々しい感覚 ウィキペディアから
シズル感(しずるかん)は、食材や料理を扱った主に広告写真などの表現における、食欲や購買意欲を刺戟するような瑞々しい感覚のこと[1][2]。シズル感を生じさせる効果をシズル効果、シズル感のある映像をシズルカット、シズル感のある言葉をシズルワードやシズル語と呼ぶ[3][4][5]。デザイン・印刷・広告業界においては、食品・料理以外についても臨場感や実物感の意味で用いられることがある[5][6]。
シズル感の語は、肉や揚げ物などがジュージュー音を立てる様や肉汁が滴り落ちる様を表す英単語(動詞・名詞)sizzleに由来する[1][2][7]。この語が広告業界で使われ始めるきっかけとなったのは、エルマー・ホイラー[注 1]の『ステーキを売るな、シズルを売れ』という書籍である[9][10][4]。
EPSON (2020, pp. 1ff.)によると、料理写真においてはシズル感を演出するためには、光を当てる角度により料理にツヤやテカリが出るようにすることが重要である。また、料理の鮮度も同等に重要であるとしている。その他、グラス表面の水滴や料理から立ち上る湯気などによってもシズル感は強調される[11][1]。
大橋ら (2015)によるとシズルワードは以下の3つに大別できる。
漫画表現におけるシズル感について南 (2013, p. 42)は、料理そのもののだけではなく調理過程や食事シーンの描写によっても表現できると述べ、料理を緻密に描く久住昌之・谷口ジロー『孤独のグルメ』やよしながふみ『愛がなくても喰ってゆけます。』、花輪和一『刑務所の中』といった作品に加え、山口晃が落書きのようなラフな線で綴った
[13]『すゞしろ日記』の描写もまたシズル感を生むとしている。また南は、五十嵐大介『リトル・フォレスト』や土山しげる『極道めし』を例に挙げ、シズル感が擬音語のsizzleに由来することも引きながら、現実の音や雰囲気をよりビビッドに表すオリジナリティある擬音を考案できるか
[14]ということも、漫画におけるシズル感の表現において重要な点であると述べている。
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