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シグニー島(シグニーとう、Signy Island)は、南極(亜南極)のサウス・オークニー諸島にある小島の一つ。ノルウェーの捕鯨家Petter Sørlleが妻Signy Thereseにちなんで名付けた。
シグニー島のパノラマ写真 | |
地理 | |
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場所 | 南極海 |
座標 | 南緯60度43分 西経45度36分 |
諸島 | サウス・オークニー諸島 |
面積 | 19 km2 (7.3 sq mi) |
長さ | 6.5 km (4.04 mi) |
幅 | 5 km (3.1 mi) |
行政 | |
人口統計 | |
人口 | 5 |
人口密度 | 0.26 /km2 (0.67 /sq mi) |
シグニー島は長さ約6.5 km、幅約5 kmで、最高地点の標高は海抜288 mである。島の多くの部分は常に氷に覆われている。冬(7月)の平均気温は-10 ℃から0 ℃である。 観測史上の最低気温は-44 ℃、最高気温は12 ℃である。
シグニー基地(Signy Research Station)は英国南極研究所が運用する、1963年開設の研究拠点である。
1920年代、島の入り江Factory Coveには捕鯨施設が置かれていた[1]。1947年、この捕鯨施設に測候所が設立された。これはサウス・オークニー諸島における二つ目の調査拠点であった(初めてのものはアルゼンチンが設立したOrcadas Base)。1955年、その捕鯨施設と同じ場所にTønsberg Houseという小屋が建てられた。1963年、この小屋は生物学の調査を目的とした研究施設に転用された。基地は1996年まで通年でスタッフが常駐していたが、その後は11月から4月までの駐在となった[2]。
基地は四つの建物で構成され、8人を収容できる[1]。メインの建物はSorlle House(名はPetter Sørlleにちなむ)であり、居住空間兼研究所となっている。他の三つの建物は貯蔵施設とライフライン用である。また、島の辺縁部にも四つの小屋がある。
基地では海洋・陸上生物学、特に南極海の生態系に対する気候変動の影響を調べる。アデリーペンギン、ヒゲペンギン、ジェンツーペンギンの3種のペンギンが基地で監視されている。夏季専用基地となった後、目視による海氷観測を継続するために、自動の海氷カメラが通年で動作している[3]。これにより、基地周辺の海氷の分布は50年以上にわたって継続して記録されている。
シグニー島は多様な海鳥の繁殖地となっていることから、バードライフ・インターナショナルによって重要野鳥生息地(IBA)に指定されている。この繁殖地における重要な保全対象は、オオフルマカモメ(つがい2,300組)、アシナガウミツバメ(20万組)、キバナウ(ウ科の一種、800組)、Brown skua(トウゾクカモメ科の一種、100組)である。他にヒゲペンギン(19,500組)、アデリーペンギン(16,900組)、ジェンツーペンギン(750組)、ナンキョククジラドリ(ミズナギドリ科の一種、5万組)、オオトウゾクカモメ、ユキドリ、マダラフルマカモメ、クロハラウミツバメ(ウミツバメ科の一種)、サヤハシチドリ、ミナミオオセグロカモメ(en:Kelp gull)、ナンキョクアジサシ(アジサシ亜科の一種)もこの島で営巣している。また、最大2万頭のナンキョクオットセイ(アシカ科の一種)の上陸場となっている。島の周囲に浮かぶ海氷の上では、ウェッデルアザラシ(アザラシ科の一種)が子育てをしている[4]。
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