サイシン (中国野菜)
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サイシン(菜心、学名:Brassica rapa var. utilis)は、アブラナ科アブラナ属の二年生植物。ハクサイの変種[1]。中国では菜心(ツアイシン)、菜苔(ツアイタイ)、油菜心(イウツアイシン)などとよばれている中国野菜の一種で、花蕾がついた茎と葉を食べる。
日本では菜心をそのまま日本式に発音し「サイシン」と読み、これは中国語での読み方(càixīn)とも対応する。英語ではChoy Sumと呼ばれるが、これは広東語での呼び方に由来する。
種まきから花蕾が出るまで30 - 70日ほどかかる様々な品種があり、大別すると早生と晩生に分けられる[1]。多くは早生種が栽培されている[1]。低温に合わせなくとも花芽を分化する性質があり、季節とは無関係に年間を通じで薹(とう)立ちする[1]。暑さに強く、夏でもよく育つ[1]。冬でも簡単な霜よけをすれば栽培できる[1]。
畑は、良質な花茎を得るために、質のよい堆肥を十分に施しておく[2]。溝まきの場合は、60 cmほのど間隔で幅15 cmのまき溝をつくり、そこに種が重ならないようにまんべんなくまく[2]。条まき(筋まき)の場合は、平らな畝をつくって深さ1.5 cmほどの筋をつくり、そこに1.5 - 2 cm間隔で種をまく[2]。芽が出たら間引きをして、早取りでは10 cm間隔、大株どりでは20 cm間隔になるようにする[3]。追肥は本葉5 - 6枚ごろからはじめ、列の片側わきに肥料をばらまいて土と混ぜ合わせる[3]。2回目は草丈10 - 12 cmのころに行い、列の中央に肥料をばらまいて中耕する[3]。収穫は、薹が伸びて最初の花が1 - 2個咲いたころに株ごと抜いて行うのが一般的である[1]。また、株元の下葉を数枚残して刈り取ると、脇芽が伸びてくるので、これを収穫することで長期的に収穫することもできる[1]。花茎が伸ばし始めたころからの乾燥は禁物で、灌水を怠らないようにして、太くてやわらかい花茎を伸ばす[1]。
温帯夏雨気候に属する広東省での生産が多い。日本では、夏から秋にかけて収穫できる。ただし、増城市で生産されるようになった「遅菜心」は栽培時期が遅く、冬場に出回る。[4]
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