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コーネル・ロナルド・ウェスト(Cornel Ronald West、1953年6月21日 - )はアメリカ・オクラホマ州出身の哲学者、政治思想家。エチオピア系のアフリカ系アメリカ人。現在、プリンストン大学宗教学部兼アフリカ系アメリカ人研究センター及びユニオン神学校教授。人種問題を歴史学的分析を用いて論じ、熱心な社会活動家としても知られる。
生誕 | 1953年6月21日(71歳) |
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時代 | 20世紀の哲学 |
地域 | 西洋哲学 |
学派 | プラグマティズム、マルクス主義、実存主義 |
研究分野 | 民主主義、人種差別、宗教哲学、倫理学 |
主な概念 | 人種の本質、民主主義の本質 |
影響を受けた人物
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ハーバード大学では、ユニヴァーシティ・プロフェッサーという最高位の教授職についていたが、ローレンス・サマーズ第27代ハーバード大学学長との対立によりプリンストン大学へ移籍した。
アメリカにおける黒人問題を経済史、政治史、宗教史、倫理学の視点から論じた代表作「人種の本質("Race Matters")」は全米で35万部のベストセラーとなり、そのほかにも多くの著作がある。
カリフォルニア州サクラメントのジョン・F・ケネディ高校を卒業後、17歳でハーバード大学に進学する。大学ではロバート・ノージック、スタンリー・カベルに師事し3年で学士課程を卒業後、プリンストン大学大学院で博士号を取得。プリンストン大学時代にはリチャード・ローティのプラグマティズム思想に強い影響を受けた。
その後ハーバード大学、ユニオン神学大学、イェール大学などを転々とした後、35歳(1988年)から41歳(1994年)までプリンストン大学宗教学部教授兼アフリカンアメリカン・スタディーズ研究プログラムの責任者として教鞭をとり、トニ・モリソンらなどと親交を深める。
1994年にはハーバード大学からアフリカンアメリカン・スタディーズの教授として招聘される。同大学の中でも最も人気の高いコースであった概論の講義を受け持ち、キリスト教学、宗教学、哲学の分野の学生も教えた。哲学の分野ではヒラリー・パトナムとともにプラグマティズム思想の講義を開講していた。
2001年にローレンス・サマーズハーバード大学学長との対立により、2002年より現職。
2003年のハリウッド人気映画『マトリックス・リローデッド』と『マトリックス・レボリューションズ』の両編に「ウェスト評議員」役として出演。またシリーズのアルティメイトDVD版にウエストとケン・ウィルバー二人による「哲学者の対話」コメンタリーを掲載[1]。
2016年11月、ハーバード大学は、ウェストがハーバード神学校とハーバード大学アフリカンアメリカンスタディーズの学部で公共哲学実践教授として復帰することを発表した[2][3]。
2000年に第27代ハーバード大学学長に就任したローレンス・サマーズは、2001年10月にウェストとの私的な会談でウェストの言動について
とし、これらの言動がハーバード大学の教授としてふさわしくないなどと叱責した[4]。
この指摘に対しウェストは、その多くが誤解に基づくものであるとメディアを通じて反論し、また自身の研究や活動について適正な評価をせず先入観のみで咎められたことを特に激怒した。この問題はアフリカンアメリカン・スタディーズの講座の教員たちをも憤慨させ、最終的にはサマーズが謝罪することとなったが、ウェストはプリンストン大学へと移籍した。
ウェストは、アメリカ合衆国がいまだに白人優越主義が日常生活の到る所に散見される国であると主張し、著書において「白人の国であるアメリカ合衆国は、これまでの歴史を紐解いても人種差別の解消に消極的であり、黒人の人間性を完全に認めようとはしないままである」と述べている。
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