コウモリガ

コウモリガ（蝙蝠蛾、学名：Endoclita excrescens）は、チョウ目・コウモリガ科に分類されるガの一種。別名「ナミコウモリ」^[1]。

コウモリガ
分類
界 : 動物界 Animalia 門 : 節足動物門 Arthropoda 綱 : 昆虫綱 Insecta 目 : チョウ目 Lepidoptera 上科 : コウモリガ上科 Hepialoidea 科 : コウモリガ科 Hepialidae 属 : Endoclita 種 : コウモリガ Endoclita excrescens
学名
Endoclita excrescens (Butler, 1877)
和名
コウモリガ

分布

日本（北海道から九州、対馬、屋久島）、朝鮮半島、ロシア（アムール地方、沿海地方）、中国東北部に分布する^[1]。

特徴

開張は雄で45-91mm、雌で69-126mm^[1]。蛹の体長は43-71mm^[1]。終齢幼虫の体長は70-85mm^[1]。

成虫は薄明時に活発に飛ぶため、コウモリガと呼ばれる^[2]。

ヤナギ、アカメガシワ、クリ、スギなどの多くの植物を食草・食樹とする。成虫は8-10月に出現する。交尾は薄暮時に行われる^[3]。卵は飛翔しながら空中で産卵するといわれるが^[1]、地上でも産卵するとの報告もある^[3]。総産卵数は3,000-10,000ほど^[3]。

参考文献

1. 駒井古実・吉安裕・那須義次・斉藤寿久『日本の鱗翅類 系統と多様性』東海大学出版会、2011年2月20日。ISBN 978-4-486-01856-8。p.552
2. 新村出 編『広辞苑』（第六版）岩波書店、東京都千代田区一ツ橋2-5-5、2008年1月11日、966頁。ISBN 978-4-00-080121-8。
3. 松沢寛、小浜礼孝、豊村啓輔「コウモリガの交尾・産卵について」『日本応用動物昆虫学会誌』第7巻第2号、日本応用動物昆虫学会、1963年6月15日、153-154頁、NAID 110001114110。