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アカバナ科の種 ウィキペディアから
ケゴンアカバナ(華厳赤花、学名:Epilobium amurense)は、アカバナ科アカバナ属の多年草[3][4][5]。別名、シコタンアカバナという[5]。
ケゴンアカバナ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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山形県月山 2018年8月中旬 | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類(APG IV) | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Epilobium amurense Hausskn.[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ケゴンアカバナ(華厳赤花)[3][4] |
茎は細く直立して、高さは20-50cmになり、節間に2列の短い白い伏毛が密生する稜線があるほかは毛は無い。葉は下部では対生し、上部では互生する。葉身は薄く、長楕円形から楕円形で、長さ1.5-7cm、幅0.5-2.5mm、先端は鋭形かやや鈍形、縁には鋭い鋸歯があり毛が生え、基部は短い葉柄となる。葉の表面の葉脈上に毛が生える[3][4][5][6]。
花期は7-8月。花は茎上部の葉腋から単生する。花の基部に細長くつく花柄状のものは、のちに果実になる子房で、花期は毛と腺毛がつくが果実期には無毛となる。萼は緑色で萼裂片は4個あり、裂片は長さ3.5-6mmになる。花は淡紅色から白紅色、花弁は4個あり、倒卵形で長さ4.5-8mmになり、先端が2浅裂する。雄蕊は8個あり、そのうち4個が長い。雌蕊の柱頭は球状になる。果実は4稜形の細長い蒴果で直立し、長さ1.5-7cmになり、しばしば茎の高さの超え、熟すると先端から裂開する。果柄は長さ0.3-1.3cmになる。種子は長さ0.8-1mmの線状楕円形で、細かい乳頭状突起があり、汚白色の冠毛状の長い毛(種髪)がつき、風によって飛ばされる[3][4][5][6]。
日本では、南千島、北海道、本州、四国に分布し、亜高山帯の日当たりのよい乾いた斜面や渓流沿いに生育する[3][5]。世界ではサハリン、ハバロフスク地方、カムチャツカ半島、千島列島、沿海地方、アムール、朝鮮半島、中国大陸、台湾、ヒマラヤに分布する[5]。
本種を分類上の基本種とする亜種にイワアカバナ(岩赤花、学名: Epilobium amurense Hausskn. subsp. cephalostigma (Hausskn.) C.J.Chen, Hoch et P.H.Raven[7])があり、全体にケゴンアカバナに似るが、茎の高さが25-100cmと全体に大きく、上部で多くの枝を分ける。日本では、南千島、北海道、本州、四国、九州に分布し、山間の渓流沿いややや乾いた斜面に生育する[3][4][5]。
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