クロロギ酸ベンジル
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クロロギ酸ベンジル (benzyl chloroformate) とは、クロロギ酸エステルの一種で、ベンジルエステル。外見は無色~淡黄色の油状で、刺激臭を持つ。消防法による第4類危険物 第1石油類に該当する[1]。有機合成において、ベンジルオキシカルボニル基 (Cbz, Z) によりアミンなどを保護する際に試薬として用いられる。構造式上では Z-Cl, Cbz-Cl などと略記される。
クロロギ酸ベンジル | |
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塩化ベンジルオキシカルボニル | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 501-53-1 |
PubChem | 10387 |
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特性 | |
化学式 | C8H7ClO2 |
モル質量 | 170.59 g mol−1 |
密度 | 1.195 g/cm3 |
融点 |
0 ℃ |
沸点 |
103 ℃/20 mmHg |
危険性 | |
安全データシート(外部リンク) | External MSDS |
EU Index | 607-064-00-4 |
Rフレーズ | R34, R50/53 |
Sフレーズ | (S1/2), S26, S45, S60, S61 |
引火点 | 80 ℃ |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
上式のように保護されたアミノ基は、加水素分解により脱保護できる。水素ガスとパラジウム炭素が用いられる。
水と触れると煙を出しながら分解する。熱分解によりホスゲンを放出する。
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