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キク科の種 ウィキペディアから
クロトウヒレン(黒塔飛廉、学名:Saussurea sessiliflora)は、キク科トウヒレン属の多年草[3][4][5]。北アルプスや白山の代表的な高山植物のひとつ[3]。
クロトウヒレン | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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群馬県谷川岳 2019年8月中旬 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Saussurea sessiliflora (Koidz.) Kitam.[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
クロトウヒレン(黒塔飛廉)[4][5] |
茎は直立し、高さは15-70cmになる。茎に葉柄から流れた明瞭な翼があり、上部には茶褐色の縮れた毛が密生する。ふつう花時には根出葉が生存しない。茎の下部につく葉の葉身は三角状卵形から卵形になり、長さ5-15cm、幅4-12cm、先は鋭頭、基部は心形になり、縁は歯牙状になる。葉柄は長さ10-15cmになり、上半部に翼がある[3][4][5]。
花期は7-9月。頭状花序は塊状に2-6個が密集してつく。花柄は無いことが多いが、あっても長さ5-15mmになり、頭花の径は1.5cmになる。総苞は長さ10-15mm、径12-20mmになる球状鐘形から鐘形で、暗紫色から淡赤褐色になる。総苞片は8列あり、外片は卵形で先は鋭頭、基部の幅は3-4mmと広く、先端はやや反曲するか斜上する。頭花は筒状花のみからなる。果実は長さ4.5-5.5mmになる痩果となる[3][4][5]。
日本固有種[6]。本州の越後山脈、頸城山塊、戸隠山、北アルプス、白山、乗鞍岳、御嶽山、中央アルプスに分布し、亜高山から高山の灌木林の林縁や開けた草地に生育する[3]。
福島県の吾妻山や磐梯山などでクロトウヒレンとされてきたもの[8]は、2009年に門田裕一によって、新種フボウトウヒレン Saussurea fuboensis Kadota とされた[9]。
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