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クルーズ客船 ウィキペディアから
クリッパーオデッセイ(Clipper Odyssey)はクリッパー・クルーズラインが運航していたプレミアムクラスのクルーズ客船。
クリッパーオデッセイ | |
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基本情報 | |
船籍 | バハマ |
所有者 |
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建造所 | 日本鋼管津製作所 |
母港 | ナッソー |
経歴 | |
発注 | 1987年12月[2] |
起工 | 1988年8月22日[3] |
進水 | 1988年10月31日[3] |
竣工 | 1989年4月1日[3] |
就航 | 1989年4月22日(おせあにっくぐれいす)[4] |
要目 | |
総トン数 | 5,218トン[5] |
全長 | 102.9m [3] |
全幅 | 15.4m [5] |
喫水 | 4.0m[5] |
満載喫水 | 4.3m[3] |
主機関 | Wartsila-Vasa 16V22HF 2基[3] |
出力 | 7,000馬力[2] |
速力 | 14ノット |
最大速力 | 19.3ノット[5] |
航続距離 | 2,960海里[3] |
旅客定員 | 128名 |
乗組員 | 52名 |
1989年、当時世界最高のクルーズ客船と評価されていたキュナード・ライン「シー・ゴッデス(en)」をモデルに日本鋼管津製作所が建造し、昭和海運(1998年に日本郵船に合併)によって「おせあにっくぐれいす」の船名で就航した小型高級クルーズ客船である。昭和海運傘下の「オセアニッククルーズ」により運航され[2]、当初は発展途上の日本のクルーズ市場を考慮した事業の成立のため自家用ヨットでのクルージングの代用を図る最高級レベルの「ヨット型客船クルーズ」を目指す形とし[5]、「海からのDISCOVER JAPAN」をコンセプトに夏は日本近海と冬はサイパンなど南方の海域にてクルーズを実施[4]。
「日本人が海から日本を再発見できるよう浅い喫水とし、陸岸近くを航行でき浅い水深の港に入港ができる」「最高の船内サービスと船客同士の親近感が持てるよう少人数の旅客定員とする」「マリンレジャーを楽しめる」「乗客スペースを十分に広く取る」といった船型コンセプトを設定[6]、デザインはヨットデザインに造詣の深いオランダのStudio Achtが担当し外観は船首デッキに柔らかな丸みをもたせ、船体に丸窓を配しレーダーマストやインマルサットのドームは強調された形状、カラーリングはオフホワイトにナイトブルーのストライプを入れ優美な貴婦人をイメージし[2]、ファンネルマークは優雅な海のイメージを女性に例えたものとした[7]。サービス面では東京パレスホテルが飲食を担当し[4]、船尾のプラットホームから出入りする形でダイビングや水上スキーなどマリンスポーツも提供された[2]。
しかしクルーズ旅行の草創期にあった日本では上質な小型クルーズ船の需要が少なく[8]、1997年6月1日に日本から撤退[9]。同年スパイスアイランド・クルーズラインに売却され船名は「OCEANIC ODYSSEY」に改められバリ島周辺でのクルーズに用いられた[8]。その後1998年にクリッパー・クルーズラインが購入し「クリッパーオデッセイ」となり、2007年にはインターナショナルシッピングパートナーに渡りチャーター利用を中心に世界各地に配船[8]。2014年にシルバーシー・クルーズに渡り「シルバー・ディスカバラー」として運航され探検型客船として当初運航されていた日本にも寄港[8]、2019年にクロワジ・ヨーロッパに移籍し「ラ・ベル・デ・オーシャン」として就航[10]。
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