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クラビ級哨戒艦(英語: Krabi Class offshore patrol vessel)は、タイ王国海軍(RTN)の哨戒艦(OPV)の艦級[1][5]。対艦ミサイルを装備した2番艦については、コルベットに類別されることもある[2]。
クラビ級哨戒艦 | |
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551 クラビ(2013年撮影) | |
基本情報 | |
艦種 | 哨戒艦艇 |
建造所 | 王立マヒドン造船所[1] |
運用者 | タイ海軍[1] |
就役期間 | 2013年 - 就役中[1][2] |
建造数 | 2隻[1] |
要目 | |
満載排水量 | 2,540t[1] |
全長 | 90.5m[1] |
最大幅 | 13.5m[1] |
吃水 | 3.5m[1] |
主機 | MAN 16RK280 ディーゼルエンジン×2基[1] |
推進器 | 2軸[1] |
最大速力 | 25ノット[1] |
航続距離 | 3,500海里(15ノット時)[1] |
搭載能力 | 50名[1] |
乗員 | 39名(訓練生5名)[1] |
兵装 |
|
搭載機 | ヘリコプター甲板のみ[1] |
搭載艇 | RHIB[4] |
C4ISTAR | TACTICOS[4] |
レーダー |
BAEシステムズが設計と技術移転を行い、タイ王国の王立マヒドン造船所によって2隻が建造された[1][3]。技術移転契約はそれぞれ2009年と2016年に締結され、2013年と2019年に就役している[4][3]。2023年時点で2隻が運用中であり[2]、さらに2隻の建造が予定されている[5]。
イギリス海軍が運用しているリバー型哨戒艦バッチ1の設計を拡大発展させたもので、BAEシステムズでは「90m外洋哨戒艦」と称している[6]。この設計はイギリス海軍でもリバー型バッチ2として採用されて2018年から就役しているほか、ブラジル海軍でも採用されている[6]。
満載排水量は2,540t、全長は90.5m、最大幅は13.5m、喫水は3.5mである[1]。機関にはMAN 16RK280 ディーゼルエンジン2基を搭載し、2軸で推進する[1]。出力はそれぞれ約9,700hpで[4]、速力は最大で25ノット(23ノットとする資料もある[4])である[1]。航続距離は15ノット時で3,500海里[1]、12ノット時で7,800海里とされている[4]。
砲熕兵器には、主砲として艦首にオート・メラーラ社(現・レオナルド社)のスーパーラピット62口径76mm両用砲を1基と[3]、両舷にMSIディフェンス・システムズ社の30mm機関砲塔を各1基ずつ搭載している[4]。2番艦には艦対艦ミサイルとしてアメリカ製のハープーン ブロックIIがあり、艦中央部に連装発射筒2基が設置されている[3]。その他に、M2重機関銃が2基搭載されている[3]。
電子装備は主にタレス製で、戦闘情報システムとしてはTACTICOSを搭載し、連接されたバリアント対空/対水上捜索レーダー[7]や航海レーダー、Lirod Mk2射撃指揮装置[8]をはじめ、通信システムやIFFなども同社のものが採用されている[1][4]。対潜兵装やソナーは装備していない[1]。格納庫や固有の搭載機はないが、20mサイズのヘリコプター甲板があり、スーパーリンクスなどのヘリコプターの運用に対応している[4]。
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