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『クイーンズ・ギャンビット』(原題: The Queen's Gambit)は、アメリカの配信ドラマである。冷戦期を舞台にチェスの天才少女を描く。原作は『ハスラー』『地球に落ちてきた男』で知られるウォルター・テヴィスによる『クイーンズ・ギャンビット』(日本語では新潮社より小澤身和子訳で2021年6月に刊行)[1]。スコット・フランクが全話の脚本と監督を担当し、アラン・スコットとともにプロデュースも手がけている。2020年10月23日よりNetflixにて全7話が一挙配信された[2]。
クイーンズ・ギャンビット The Queen's Gambit | |
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ジャンル |
|
原作 |
ウォルター・テヴィス 『クイーンズ・ギャンビット』 |
原案 |
|
脚本 | Scott Frank |
監督 | スコット・フランク |
出演者 |
|
音楽 | カルロス・ラファエル・リブラ |
国・地域 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
話数 | 全7話 |
各話の長さ | 46 – 67分 |
製作 | |
製作総指揮 |
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プロデューサー |
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撮影監督 | Steven Meizler |
編集 | Michelle Tesoro |
製作 |
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配信 | |
放送チャンネル | Netflix |
放送期間 | 2020年10月23日 |
公式ウェブサイト |
9歳の少女エリザベス・ハーモン(ベス)は交通事故で母親を失い養護施設に入れられる。そこでは薬物を子どもたちに投与しており、ハーモンは依存症になっていく。黒人の同級生ジョリーンをのぞいて生徒とも教師とも馴染めないハーモンはある日ひとり地下室で用務員のシャイベルが興じるチェスに興味をそそられ、彼からチェスの手ほどきを受ける。
13歳になったベスは、ウィートリー夫妻に引き取られる。しかし養父が義母アルマと離婚したため、生活は困窮する。好きなチェスを指すため、また自らが生きていくために、ベスはチェスの州コンテストに参加し、チャンピオンのベルティックを倒す。
ベスは、チェスの天才少女として一躍注目を浴びる。ラスベガスの全国大会に出場したベスは決勝で優勝候補ベニーと対決し初めて敗北する。
メキシコ大会に出場したベスは、ロシアの強豪ボルコフと対決するが敗れ去る。そして養母のアルマがホテルで死ぬ。ベスは再び薬物に頼るようになる。
傷心のベスの元にベルティックが現れ、二人は同棲を始める。しかしベスの才能についていけないベルティックは彼女の元を離れる。全米大会に出場したベスは、かつて自分を負かしたベニーと再戦し勝利する。ベスはロシアで開かれる国際大会への出場が認められる。ベニーはベスのコーチ役を買って出る。
パリの国際試合に参加したベスはボルコフと再戦するが敗れる。帰国したベスはベニーとの連絡も絶ち酒に溺れる日々を過ごす。再会した養父から自宅を明け渡すよう要求されたベスは彼と縁を切り、わずかな貯金をはたいて自宅を買い取る。ある日、養護施設でのかつての親友ジョリーンがベスの元を訪れる。
シャイベルの葬儀に出席するために養護施設を訪れたベスは、彼が別れた後も自分の事をずっと気にかけてくれていた事を知る。ジョリーンは法律家になるために貯めていた学費をソ連への旅費としてベスに貸す。モスクワ大会へと参加したベスは順調に勝ち進み、決勝でボルコフと対決する。対決は翌日へと持ち越される。朝、ベスの元にベニーから国際電話がかかってくる。ベルティックらベスのチェス仲間が集まり、棋譜の研究をしていたのだ。彼らのアドバイスを胸にベスは勝負に臨み、ボルコフの一手が彼らの予想を超えたにもかかわらず勝利をおさめる。
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
ベス・ハーモン | アニャ・テイラー=ジョイ | 伊瀬茉莉也 |
ベス・ハーモン(幼少期) | アイラ・ジョンストン | |
アリス・ハーモン | クロエ・ピリー | 岡本沙保里 |
シャイベル | ビル・キャンプ | 手塚秀彰 |
ジョリーン | モーゼス・イングラム | 和優希 |
ヘレン・ディアドーフ | クリスティアン・サイデル | 恒松あゆみ |
ロンズデール | レベッカ・ルート | 斎賀みつき |
アルマ・ウィートリー | マリエル・ヘラー | まつだ志緒理 |
ハリー・ベルティック | ハリー・メリング | 小田柿悠太 |
タウンズ | ジェイコブ・フォーチューン=ロイド | 田所陽向 |
ベニー・ワッツ | トーマス・ブロディ=サングスター | 関雄 |
クレオ | ミリー・ブレイディ | 石井未紗 |
その他 | — | 祐仙勇 後藤光祐 岡本幸輔 滝知史 きそひろこ 川上ひろみ 泊明日菜 三上由理恵 中井美琴 伊藤優希 松浦義之 岡哲也 石住昭彦 三重野帆貴 鵜澤正太郎 森田了介 酒巻光宏 荘司勝也 吉富英治 佐々木啓夫 こばたけまさふみ 梅津秀行 峰かずこ |
日本語版スタッフ | ||
演出 | 麦島哲也 | |
翻訳 | 平井かおり | |
日本語字幕 | 高橋百合子 | |
チェス監修 | 篠田太郎 | |
調整 | 池田知佳 | |
録音 | 中西一仁 | |
制作進行 | 柴山司 | |
スタジオ | HALF H・P STUDIO |
2019年3月19日、 Netflixは、制作サイドに6つのエピソードからなるシリーズの制作を依頼した。そして、アラン・スコットと一緒に制作したスコット・フランクが監督を務めることになった。カルロス・ラファエル・リベラが挿入曲を担当した[4]。
制作開始の発表と並行して、アニャ・テイラー=ジョイが主演することになったことが発表された[5] 。2020年1月、モージス・イングラムがキャストに加わったことが発表された[6]。初演日の発表の際、ビル・キャンプ、トーマス・ブロディ=サングスター、ハリー・メリング、マリエル・ヘラーが出演することが発表された[7][8]。
主要撮影は、オンタリオ州ケンブリッジで2019年8月に開始された[9]。撮影はベルリンでも行われた[10]。
玩具メーカーのスピンマスターは、クイーンズ・ギャンビットが公開されて以降、チェス関連の製品の売上が3桁増加したと発表した[11]。
EC企業のeBayは、チェスセットを含む関連製品の売上が215%増加したと発表した[11]。
第73回プライムタイム・エミー賞では、作品賞リミテッドシリーズ/アンソロジーシリーズ/テレビ映画部門を受賞した。
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