ギリクス
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ギリクス(ギッリクスとも、学名:Gillicus)は、約1億- 約6550万年前
(中生代白亜紀前期末期アルビアン[en]半ば - 後期末マーストリヒシアン末[K/T境界])において、浅海 Western Interior Seaway (西部内陸海道。北アメリカ大陸を東西に分かつ内海)に棲息していた硬骨魚類の一種(1属)。イクチオデクテス形目(en)- イクチオデクテス科(en)に分類される真骨類である。
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ギリクス Gillicus | ||||||||||||||||||||||||||||||
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Gillicus arcuatus (生態復元想像図) | ||||||||||||||||||||||||||||||
地質時代 | ||||||||||||||||||||||||||||||
約1億- 約6550万年前 (中生代白亜紀前期末期アルビアン[en]半ば - 後期末マーストリヒシアン末[K/T境界]) | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Gillicus Hay, 1898 | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ギリクス | ||||||||||||||||||||||||||||||
種 | ||||||||||||||||||||||||||||||
研究者等の間では、アメリカのニオブララ累層(en)にて最も一般的に見られる魚類化石の一つとして知られている。また、未命名種であるが淡路島からも化石が記載されている[2]。
呼称
属名(ラテン語)Gillicus を日本語では「ギリクス」「ギッリクス」「ギリックス」などと表記する。本項では比較的普及していると思われる「ギリクス」を用いる。
生物的特徴
分類
系統分類
突出した下顎が特徴的なサウロドンと同科(サウロドン科)とする説がある[3]。
下位分類
下位分類は、1種のみが知られている。
形態・生態
体長(標準体長[吻端- 尾柄部椎骨末端の長さ]か)は、最大で約2m。体形の長い大魚であるが、近縁種との比較では小型種の部類は入る。
"fish-within-a-fish"
シファクティヌスは同じ亜科の近縁種であり、かつ、ギリクスにとって怖ろしい捕食者でもあった。1982年にアメリカ合衆国カンザス州の後期白亜紀層で発見され、"fish-within-a-fish (フィッシュ・ウィズイン・ア・フィッシュ)" の通り名で知られる最も有名なシファクティヌスの化石は、3.96m (13 ft) のシファクティヌス・アウダクス (Xiphactinus audax) の胃の内容物として、1.83m (6 ft) のギリクス・アルクアトゥス (Gillicus arcuatus) がほぼ原形をとどめた状態で納まっていた。なおこの標本は、カンザス州のヘイズにあるスタンバーグ自然史博物館 (Sternberg Museum of Natural History) に展示されている。★画像への直接外部リンク:Xiphactinus audax - Sternberg Museum of Natural History.
脚注
関連項目
外部リンク
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