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キリスト教式文(キリストきょうしきぶん、英語: Liturgical text and book)とは、キリスト教の礼拝、礼典、牧師按手、結婚式、葬式などの儀式で使う文章である。こうした文章の集大成を、典礼書、祈祷書などと呼ぶ[1]。
正教会では祈祷文・祝文等と呼び、「式文」の語彙はあまり用いられない。祈祷文としては、「聖金口イオアン聖体礼儀」などがある。
聖公会では式文は、一般に『聖公会祈祷書』に集大成されている。
イングランド教会による聖公会祈祷書の押し付けに対して自由祈祷を強調したピューリタンの間では使われなかった事例など、式文を用いない教派もある。ただし、長老派系統では19世紀末になって再び用いられるようになった[2]。
プロテスタントにおける出版された式文の例として、羊群社発行の『キリスト教式文』を挙げる。内容には主の祈り、十戒、信仰告白、礼典(洗礼式、聖餐式)、教会に関する諸式(入会式、牧師按手、宣教師任職、長老任職、執事任職、教会設立式)、会堂建設に関する諸式、家庭に関する諸式(家庭礼拝、婚約式、結婚式)、葬儀諸式(納棺式、前夜式、葬式、火葬前式、埋葬式、記念会)、建築諸式、諸事業開設式、公私の場における祈りが含まれている。
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