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ザルガイ科の二枚貝の一種 ウィキペディアから
カワラガイ(Fragum unedo)は奄美群島以南に生息する二枚貝の一種で、ザルガイ科に属する[3]。
同じFragum属で白色のオオヒシガイ Fragum fragumと似ているがやや大型で、貝殻は高さ約5cm以下で、殻頂に対して前側が広く、外靭帯がある後ろ側は狭めとなる。約29本の強い放射肋の上に赤い鱗片状の突起が並んで、沖縄の屋根瓦のような外観[3]。殻は厚くてよく膨らみ、薄い膜で覆われる[4]。足は白色で長く、「く」の字形に曲がる。
丈夫な足をつかって砂にもぐり、殻口を少し開き水管を砂底からわずかに出す。水管から吸入した栄養分をろ過するだけでなく、開口部水管にかけて褐虫藻を共生させて光合成により養分を得る[5]。殻の中にカワラピンノ (カクレガニ) Nepinnotheres cardii が共生することがある[6]。ソデカラッパ Calappa hepaticaに殻を割られて食べられることがある[7]。
南西諸島で食用とされる[8]。 江戸時代後期の武蔵石壽による『目八譜』(Mokuhachi-fu)に『甍介』(いらかがい)としてカワラガイが紹介されている[9]。
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