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カリフォルニア湾の島々と自然保護区群
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カリフォルニア湾の島々と自然保護区群(カリフォルニアわんのしまじまとしぜんほごくぐん)は、国際連合教育科学文化機関 (UNESCO) の世界遺産リスト登録物件で、その名が示すように、メキシコのコロラド川のデルタ地帯から南東方向のバハ・カリフォルニア半島の先端まで広がる長さ270 kmのカリフォルニア湾にある244の島々や海域に設定された保護区群を対象とする自然遺産である[1]。美しい自然環境の中で、独特の生態系が育まれていることなどが評価された。登録されている面積の7割以上が海域である[2]。
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登録経緯
この物件が推薦されたのは2004年のことである[3]。世界遺産委員会の自然遺産部門の諮問機関である国際自然保護連合 (IUCN) は、2005年に「登録」を勧告し[4]、その年の第29回世界遺産委員会で正式登録が決議され、メキシコの25件目の世界遺産(自然遺産としては3件目)となった。
その後、第31回世界遺産委員会(2007年)と第35回世界遺産委員会(2011年)には「軽微な変更」(monor modification) が行われ、世界遺産の登録範囲は順次拡大した。
登録名
世界遺産としての正式登録名は、英語: Islands and Protected Areas of the Gulf of California および フランス語: Îles et aires protégées du Golfe de Californieである。その日本語訳は資料によって以下のような違いがある。
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構成資産
要約
視点
この世界遺産を構成するのは、以下の12件である[12]。
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登録基準
この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。
- (7) ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの。
- この基準の適用理由は、「この連続性のある資産は、表面上は荒涼とした起伏のある島々、海岸砂漠、そしてそれらを囲む紺碧の水域からの輝ける反射の、劇的なコントラストのある瞠目すべき景観美に属している」[30]等とされている。
- (9) 陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。
- (10) 生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。
危機遺産

この資産は、カリフォルニア湾の固有種であるコガシラネズミイルカ絶滅の恐れを理由として、第43回世界遺産委員会で危機遺産リストに記載された[33]。
脚注
参考文献
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