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カミノ・レアル・デ・ティエラ・アデントロ(スペイン語:Camino Real de Tierra Adentro)は、アメリカ合衆国・ニューメキシコ州のサン・フアン・プエブロ(現在のオケ・オウィンゲ)からメキシコ合衆国の首都であるメキシコシティまでの約2,560キロメートルの道路である。
アメリカ合衆国内の延長距離は404マイル (650 km)であり、アメリカ合衆国内部分では、ナショナル・ヒストリック・トレイルに2004年に指定された。アメリカ国内の管理は、アメリカ合衆国国立公園局及び土地監督局が行っている。メキシコ領内の部分は、2010年、UNESCOの世界遺産リストに登録された[1]。
Camino は mi にアクセントがあり[2]、日本では「カミーノ・レアル・デ・ティエラ・アデントロ」とも表記される。世界遺産登録名については他にいくつかの揺れがあるが、それについては後述を参照のこと。
カミノ・レアル・デ・ティエラ・アデントロは1598年から1882年までの間、陸上交易の通路として使用された。直訳すれば「内陸部の王の道」の意味で、「銀の道」の異名を持つように、この道路で約300年の間、運ばれていたのは、サカテカスやグアナフアト、サン・ルイス・ポトシで採掘された銀であった[3][4][5]。また、ヨーロッパからは銀の精錬に使われた水銀が輸入され、メキシコの鉱山に運ばれていった[3]。
銀と水銀の道としての価値だけでなく、スペイン人とアメリカ先住民との間において、多様な交流を促す役割も果たした[4][5]。
2010年の第34回世界遺産委員会で世界遺産リストに登録された。この世界遺産はメキシコシティと10の州にまたがり[6]、の構成資産は60件に及ぶが(登録ID1351-00および1351-001から1351-059)、そのうち以下の5件は既に登録されていた世界遺産の一部ないし全部と重複している[7]。
世界遺産リスト登録名については、英仏語ともスペイン語名称と同じCamino Real de Tierra Adentro となっているが、その日本語名称は以下のようにいくつかある。
この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。
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