カット・ミー・サム・スラック」(原題: Cut Me Some Slack )は、元ニルヴァーナのメンバー、デイヴ・グロール等とポール・マッカートニーがコラボレーションした楽曲。2012年12月に開催された『ハリケーン「サンディ」復興支援チャリティ・コンサート』で初披露。直後に配信限定でリリースされた。2013年3月にグロールが制作したドキュメンタリー映画『Sound City』(2013年1月公開)のサウンドトラック盤に収録された。

概要 「カット・ミー・サム・スラック」, 収録アルバム ...
閉じる

概要

フー・ファイターズのグロールは、ドラム・サウンドの録音に定評があり、自らがドラマーだったニルヴァーナの出世作『ネヴァーマインド』のレコーディングを行ったロサンゼルスヴァンナイズにあったサウンド・シティ・スタジオの閉鎖[注 1]を惜しみ、その歴史を後世に残すためにドキュメンタリー映画を制作することにした[1]。また、後にサウンド・シティ・プレイヤーズと呼ばれる、マッカートニーを初めとする多くのミュージシャンに声をかけ、サウンドトラック用の楽曲を制作した。

「カット・ミー・サム・スラック」は、マッカートニーと元ニルヴァーナのグロールとクリス・ノヴォセリック、ツアーのサポートメンバーだったパット・スメアの4人によるジャムセッションから生まれた曲である[2]。後にマッカートニーはこの共演を「ニルヴァーナの再会」[3]、またノヴォセリックは「シルヴァーナ(Sirvana)」[注 2]と表現した[4]。なおタイトルは「勘弁してくれ」の意味。

この曲は2012年12月12日にマディソン・スクエア・ガーデンにて開催された『ハリケーン「サンディ」復興支援チャリティ・コンサート』で初めて披露された。すでに出演が決まっていたマッカートニーがこの曲を演奏することを計画し、グロール等も賛同し実現した[5]

その後グロールはドキュメンタリー映画とサウンドトラック盤の計画を明らかにし[6]、12月14日にはYouTubeを通じてサウンドトラック音源をリリースした[7]。また4人は12月15日のサタデー・ナイト・ライブにも登場した[8]

翌2013年7月19日には、ニルヴァーナのホームタウンであるシアトルセーフコ・フィールドで行われたマッカートニーのコンサートに他の3人が再び集結、アンコールにサプライズ登場し、この曲のほか「ゲット・バック」を含むビートルズの曲など数曲を演奏した[注 3][9][10][11]

2014年に グラミー賞のベストロックソング部門を受賞した。

演奏

  • デイヴ・グロール - ドラム、 ボーカル
  • ポール・マッカートニー - ボーカル、シガーボックスギター
  • クリス・ノヴォセリック - ベース・ギター
  • パット・スミア - ギター

脚注

Wikiwand in your browser!

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.

Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.