Remove ads
ウィキペディアから
カイ二乗分布(カイにじょうぶんぷ、カイじじょうぶんぷ)、またはχ2分布は確率分布の一種で、推計統計学で最も広く利用されるものである。ヘルメルトにより発見され[1]、ピアソンにより命名された[2]。
独立に標準正規分布に従う k 個の確率変数 X1, …, Xk をとる。このとき、統計量
の従う分布のことを自由度 k のカイ二乗分布と呼ぶ。
普通はこれを
と書く。カイ二乗分布は k という1個の母数をもつ。これは Xi の自由度に等しい正の整数である(場合によっては非整数自由度のカイ二乗分布も用いられる)。カイ二乗分布はガンマ分布の特殊な場合に当たる。
カイ二乗分布はカイ二乗検定と総称される多くの検定法のほか、フリードマン検定などにも利用される。
カイ二乗分布の確率密度関数は x ≥ 0 に対し
また x ≤ 0 に対し fk(x) = 0 という形をとる。ここで Γ はガンマ関数である。
分布関数は
(ただし γ(k, z) は不完全ガンマ関数)である。
(ただし と はカイ二乗分布に従う独立な確率変数)とすると、、つまり自由度で割って比をとるとF分布に従う。
(自由度2)ならば、X は期待値 2 の指数分布に従う。
自由度 k のカイ二乗分布に従う確率変数の期待値は k で、分散は 2k である。中央値は近似的に
となる。
カイ二乗分布は再生性を持つ。すなわち、 ならば、 となる。
として、k が無限大に近づくと X の分布は正規分布に近づくが、近づき方はゆっくりしている(歪度 、尖度 12/k)ため、X 自体より速く正規分布に近づく次の2つの方法が普通用いられる。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.