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カインの末裔(カインのまつえい、descendants of Cain)とは、旧約聖書に登場する人類の起源と人間の罪深さを諭すものであり、キリスト教においてテーマとなっている概念の1つである。
人類をその罪深さ・重い宿命とともに指し示す表現である。カインとは旧約聖書の創世記第四章に登場する人類の祖先である。アダムとイブは楽園を追われた後に2人の子カインとアベルをもうけたが、農夫のカインが羊飼いの弟アベルとともに神への捧げものをした時、弟の供え物のみが受け取られたことに腹を立てたことをきっかけに、弟を殺してしまう。弟を殺したカインの心の中にあったものは、妬み・憎悪であり、聖書は、人類の半分は皆このカインの末裔なのであり、生まれながらに罪深い心を持っているということを諭しており、信仰の大切さを説いているのである。
小説『カインの末裔』は、『新小説』1917年(大正6年)7月に日本の作家の有島武郎により発表された文学作品である。日本の北海道を舞台、農夫の仁右衛門を主人公として、無知ゆえに罪を隠す主人公の生き様を描く。
2007年に映画化され、第57回ベルリン国際映画祭でも上映された。詳細は『カインの末裔 (映画)』を参照。
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