オドリバエは、双翅目の科の一つであるオドリバエ科(Empididae)に所属する種の総称。オドリバエ科に属する種は、世界で3000種以上が記録されており[1]、その多くが全北区から発見されている。オドリバエ科の種は、他のオドリバエ上科の種と同じく捕食性で、他の双翅目に比べて非常に多彩な形態をもつ群である[1]。なお和名にハエとつくが、分類学的にはアブに近い仲間である。

概要 オドリバエ科, 分類 ...
オドリバエ科
Empis livida
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: ハエ目(双翅目) Diptera
亜目 : ハエ亜目(短角亜目) Brachycera
下目 : ムシヒキアブ下目 Asilomorpha
上科 : オドリバエ上科 Empidoidea
: オドリバエ科 Empididae
学名
Empididae
Latreille, 1804
英名
dagger flies
ballon flies
dance flies
亜科

本文参照

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概要

Thumb
餌を渡して交尾するオスとメス

オドリバエは、幼虫、成虫共に捕食性のアブの仲間であり、主に他の双翅目昆虫を捕食している[1]。非常に広範な地域で発見されており、水辺または陸地の両方に生息している。また一部のオドリバエの仲間では、非常に複雑な求愛行動が知られており、オスが絹にくるんだ餌をメスに差し出して求愛する Hilara maura[2]や、オスが栄養価の低い獲物をメスに送り、「婚姻の儀」を行う Empis snoddyi[3]などといった種が知られている。

分類

オドリバエ科に属する種は形態的にも非常に多様であったため、もともと亜科とされていた分類群の一部が、科として独立した扱いとなることがある[1]。その考え方に従うと、セダカオドリバエ科(Hybotidae)、Atelestidae科が独立した分類群として扱われる。またタマオバエ亜科(Brachystomatinae)を科として独立させる考えもある。またかつてオドリバエ科の亜科であったネジレオバエ亜科(Microphorinae)は、アシナガバエ科の亜科の一つとして扱われている[4][5]

亜科

  • Brachystomatinae - タマオバエ亜科
  • Ceratomerinae
  • Clinocerinae
  • Empidinae - オドリバエ亜科
  • Hemerodromiinae
  • Oreogetoninae
  • Trichopezinae

ギャラリー

脚注

参考文献

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