オシュコシュ・コーポレーション
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オシュコシュ・コーポレーション(Oshkosh Corporation、オシュコシュ社)は、アメリカ合衆国の自動車関連企業、軍事・防衛関連企業である。以前はオシュコシュ・トラック(Oshkosh Truck)として活動していた。ウィスコンシン州オシュコシュ市に本社を置き、世界中で計約12,000人の従業員が就業している。
概要
オシュコシュ・コーポレーション(以下、オシュコシュ社)は1917年、ウィスコンシン・デュープレックス・オート・カンパニー(Wisconsin Duplex Auto Company)として、4輪駆動トラックの製造を目的として設立された。最初に製造された4輪駆動トラックは"オールド・ベッツィー"(Old Betsy)として知られており、現在もオシュコシュ社で保管されている。この車両は現在も走行可能で、デモンストレーションやパレードでしばしば使用されている[3][4]。最初に量産された車両は2トントラックの"モデルA"で、1918年に7台製造された。その後、3.5トントラックの"モデルB"、5トントラックの"モデルF"が続いた。1933年の"モデルTR"は、初めてゴム製タイヤを装着した車両となった[5]。
1953年にはアメリカ沿岸警備隊向けに、ARFF(Aircraft rescue and firefighting、飛行場で活動する消防車)を開発した。1976年にはアメリカ陸軍から744両のM911戦車運搬車の受注を取り付け[5]、これが現在にいたるまでのアメリカ陸軍・海兵隊との多数の契約のスタートとなった[6]。
現在のオシュコシュ社は、高所作業車などを取り扱う"アクセス・イクイップメント"(Access equipment)部門、軍用トラックや装輪装甲車を扱う"ディフェンス"(Defense)部門、救急車や消防車、レッカー車などを取り扱う"ファイア・アンド・エマージェンシー"(Fire and emergency)部門、民間向けのミキサー車などの特装車やクレーン車などを扱う"コマーシャル"(Commercial)部門の4つの部署より成り立っている。
2015年8月25日には、アメリカ軍の進める次期軍用車両の調達・配備計画である"JLTV"(Joint Light Tactical Vehicle, 統合軽戦術車両)計画の車種に、オシュコシュ社のL-ATVが選定された。JLTVは現在アメリカ軍で広く使用されているハンヴィーシリーズの後継車種になる事を目的としており、第一弾の契約では約67.5億ドルの予算で17,000両のL-ATVが導入される予定で、最終的には53,582両が総額535億ドルで調達される大型契約となる予定である[7][8]。
製品の例
アクセス・イクイップメント
- ブームリフト
- テレハンドラー
- シザースリフト
- 荷役用トレーラー
ディフェンス
- L-ATV - JLTV計画の選定車種[8][9]。
- M-ATV[9] - アフガニスタンでの作戦向けに機動性を改善したMRAPの車種。
- サンドキャット[9] - イスラエル製の歩兵機動車。
- FMTV[9] - 積載量2.5トン/5トンの軍用トラックシリーズ。アメリカ陸軍等で採用。
- MTVR[9] - 積載量約7トンの軍用トラックシリーズ。アメリカ海兵隊および海軍などで採用。
- HEMTT[9] - 積載量約10トンの大型軍用トラック。アメリカ陸軍、イスラエル国防軍などで採用。
- PLS[9] - 積載量約16トンの大型軍用トラック。
- LVS[9] - 積載量約10~20トンの大型軍用トラック。海兵隊が採用。改良型に"LVSR"がある。
- M911 C-HET[9] - 戦車運搬車。
- M1070 HETS[9] - 戦車運搬車。
- テラマックス[9] - MTVRをベースに開発された無人自動車。
ファイア・アンド・エマージェンシー
コマーシャル
画像
ディフェンス
- PLS
- M911 C-HET
- M1070 HETS
ファイア・アンド・エマージェンシー
脚注・出典
関連項目
外部リンク
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