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版画の凹版技法のひとつ ウィキペディアから
エングレービング(engraving)とは版画の凹版技法のひとつで、ビュランという先端にダイアモンド様の固い刃のついたノミのような器具を使い、銅版に線を彫る。そして、その溝にインクを埋め、それを刷って作品にする版画技術。鮮明な線が特徴とされる[1]。
エングレービング版画は1430年ころのドイツのライン川上流付近の金属工房において制作された。主要な作家にマイスター.E.S、マルティン・ショーンガウアー、アルブレヒト・デューラーらがいた。彼らの作品はオールドマイスタープリントと呼ばれた。エッチングより成立は早い。西洋において美術品の複製版画の代表的な技法であったため、エングレーバー(engraver)は工具による製版を行う美術家だけでなく版画家全般を示すのに用いられることもある。
また単に金属やガラスを削ること、あるいはそれによる彫金作品を意味することもある。ビュラン彫り。
印刷におけるエングレービング(engraving)とは、銅版を写真製版やグレーバー(ビュラン)で彫刻し、インクをつめて紙に転写する印刷技法で、熟練した高度な技術が必要とされる。また、転写部分がインクによって盛り上がるのも特徴。
細かい線や文字などの再現性がよく、最高級印刷の分類に属する。世界のVIPや王室などに利用され、企業でも信頼の証として使用されている。最近では偽造防止の観点からも注目を浴びる。よって、高級ブランドのタグなど、用途は様々である。最近は銅版印刷により高級グリーティングカードなどに使用されている。
名前 | 生没年 | 主な活動場所 | 備考 | 作品例 |
---|---|---|---|---|
アルブレヒト・デューラー | 1471-1528 | ニュルンベルク | 木版画家でもある |
|
マルカントニオ・ライモンディ | c.1475-c.1534 | ローマ | ||
ジュリオ・カンパニョーラ | 1482-1515 | ヴェネツィア | ||
アゴスティーノ・ヴェネツィアーノ | c.1490-c.1540 | ローマ | ||
ドメニコ・カンパニョーラ | c.1500-1564 | ヴェネツィア | ||
ゲオルク・ペンツ | c.1500-1550 | ニュルンベルク | ||
ゼーバルト・ベーハム | 1500-1550 | ニュルンベルク | ||
コルネリス・ボス | 1505/1510-1555 | アントウェルペン | ||
ニコラス・ベアトリゼ | 1510s-1560s | ローマ | ||
フィルギル・ゾリス | 1514-1564 | ニュルンベルク | ||
ヒエロニムス・コック | 1518-1570 | アントウェルペン | ||
ジョルジョ・ギージ | 1520-1582 | アントウェルペン | ||
ディルク・コーンヘルト | 1522-1590 | ハールレム | ||
ピーテル・ファン・デル・ヘイデン | c.1530-1572 | アントウェルペン | ||
コルネリス・コルト | 1533-1578 | ヴェネツィア | ||
フィリップ・ハレ | 1537-1612 | アントウェルペン | ||
ヨースト・アンマン | 1539-1591 | ニュルンベルク | ||
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